2018年10月24日水曜日

エアコン分解洗浄にお伺いしたら施工不良満載で手直し工事に時間が...

4年前にエアコン取替工事をご依頼いただいたお客様から、エアコン分解洗浄のご依頼をいただきました。

パナソニック CS-40RKX2-W(2009年製)フィルター自動掃除機能付きタイプ
パナソニック CS-404CF2-W(2014年製)標準タイプ

標準タイプは、4年前に取替工事をご依頼いただいたものです。

今回は9年ご使用のフィルター自動掃除機能付きタイプの模様を。
付いているお部屋は寝室です。

あれ?コンセントが見当たりませんね?

とりあえずフロンガスをポンプダウンするため、室外機の方へ。
え??? ホント「え?」って声が出ました。

排気ホースが...(^_^;)

こんな所から出してる上に、保護テープ巻いてないから腐ちてポロポロになっています...


しかも、排気口が下向きに取付けられているので、逆止弁が開きっぱなし...

ここから虫が侵入してしまいますね。

カバーを外して見ると、まぁ思った通りです。

貫通スリーブが入ってないし、パテ埋めもされていません。

このダクトの保護シールを剥がしてない時点で、「素人」ですね...(p_-)キッパリ

これ北側だから良かったですけど、南側だとボロボロになって剥ぐこともできなくなります。

室内機を外していきます。
コンセントは室内機の後ろにありました。

湿度が高いところに隠れているので、金枠は錆びています。

200Vで4.0kwタイプなのに、内外連絡ケーブルは1.6mm...やっぱり素人っぽいです。


はぃ。これで素人さん確定ですね。酷い施工です。

左後方出しにも関わらず、ドレンホースが右接続になっています。
余程特殊な案件でない限り、左後方出しの場合は左側へドレンホースを接続します。

お蔭で外したとたん、たっぷりと溜まっていたドレン水が溢れました...(T_T)
左側のホースも断熱してなかったため、結露して露タレしてた形跡がありますね。


あと、配管接続部の断熱不足。

ここが空いているので、湿気を呼んでいました。
コンセントの金枠が錆びているのは、これが原因です。

室内機の裏側はカビだらけになっていました...

と、こんな感じで、再取付けの際にはかなりの手直しが必要ですね。

お預かりした室内機を持ち帰って、分解していきます。
もぅこの光景も見慣れて、何とも思わなくなりましたけど...(^_^;)ねぇパナソニックさん。


電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると、取付けにお伺いします。
さぁ、まずはこのコンセント。


ささっと、ここへ移動。結構時間掛かりましたけど(^_^;)


元の開口を塞いで、背面板を元通りに。
貫通スリーブ入れたいんですけど、この配管、戻してまた曲げると折れそうなので、止めておきます。


内外連絡ケーブルは、1.6mmから2.0mmへ取替えます。

何が違うかと言うと、許容電流値が違います。
暖房時は20A近くまで流れ続けますから、2.0mmでないと発熱します。
「今まで使えてたからいいじゃない」は、危険ですね。
安心してご使用いただくために、取替させていただきました。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

ドレンパイプは左側から。

貫通スリーブを入れていないので、室内側もパテ埋めをして気密性を確保します。


外側の排気ホースは、こうしました。


排気用の化粧カバーもあるんですけど、エアコンの年式も年式ですし、あまりお金を掛ける必要もありませんから。

これできちっと逆止弁が閉まるので、虫が入る事もありませんし、風でホコリが逆流する事もなくなります。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「キレイになったし、悪いところも直していただいて、ありがとうございました。」と、とてもお喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

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