2018年3月29日木曜日

開放形店舗に設置されているエアコンの完全分解洗浄(エアコンクリーニング)

5年前にエアコン洗浄をご依頼いただいた店舗様から、「また洗浄をお願いできませんか?」とご依頼いただきました。

松下電器産業 CS-407XB2-W(2007年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。

そうです、パナソニック製ではなく、松下電器産業製です。
11年目なので、基本的にお断りする案件ですが、「あと1,2年使えたらいいんでお願いします。」との事で、分解して壊れても一切の保証がない事と、壊れた箇所の部品がない場合は修理不能になる事をご了承いただいてお引き受けしました。

室内機を取外してお預かりします。
店舗でも開放形なので、ホコリもそうですが土埃も結構吸い込んでいますね。


まぁ5年以上メンテナンスしてませんから、こうなりますね...(^_^;)


5年前洗浄した時も気になってたんですけど、熱交換器側面の鉄部分の腐食が激しいです。


アース線を外そうと軽く触っただけで、根元からボロっと取れてしまいました...(´・ω・`)


触るたびにボロボロと崩れていきます。

使用環境にもよりますが、まぁ10年以上経過するとどんなエアコンもこんな感じです。
なので、アベ冷熱技研では10年以上経過しているエアコンの分解洗浄はお奨めしていません。

なんとか分解完了。電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転...あれ?

吹出ルーバーを動かすロボットアームの調子が悪いです...

エラー自己診断コード:H56 ルーバー動作異常
そりゃ動きがおかしいからエラーが出ます。
点検を開始。

根気よく調べましたが、やっぱりロボットアームが悪いみたいです。
来店されるお客様の邪魔になるので、もう一度取外してお預かりして帰ります<(_ _)>

ロボットアームを分解して調べてみましたが、バネで歯車を締め付けている部分が固着していて動きが悪かった様で、モーターに負荷が掛かり過ぎていた様です。

10年以上経過しているので、無理かなぁ?と思いながらもメーカーに部品在庫確認。
ありました!(^^)
翌日部品が入荷したので、組み上げて動作確認。
確実に動くことを確認して、再取付けにお伺いします。

はぃ。また同じ作業を...


もちろん真空引きもしっかりと。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

と言うか、他にも動かないところがありますが、冷房運転には支障ない部分なので修理しません。
このエアコン、この下にあるアイスクリームのショーケースの追加冷却のために動かしているので、ハッキリ言ってフィルター自動掃除機能も、可動パネルも、ましてやロボットアームなんか、全然必要ないんです(^_^;)
必要ないんですけど、エラーが出て止まってしまうとマズイので、必要最低限の修理で対応しました。

「ありがとうございます!すみません何度も来ていただいて、お手数お掛けしました。これでこの夏乗り切って、次はショーケース買い換えないと。(^_^;)」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

一切保証はありませんよと言いながらも、部品があってホッとしましたf(^_^;)
今回、取り外す前に弱々しく動作していたので、恐らく分解する際にトドメを刺してしまったのだと思います。
古くなっていますから、こういう事はよくあります。
はぃ、よくありますよ。10年以上経過していますから。
なので、基本的に10年以上経過しているエアコンの分解洗浄はお引き受けしていません。
「どうしても」と言われる場合は、一切の保証なしでお引き受けさせていただいていますので、ご了承ください。

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

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