世界的な半導体不足が続いています。
なぜそんな事になっているのかを知りたい方は、「半導体不足」でググってみてください。
自動車業界ではかなり深刻な状況だと言うのは大きく報道されている通りですが、もちろん電気製品にも影響は出ていました。
「エアコンもヤバいかもよ」という声が聞かれ始めたのは、梅雨入り頃でしたか。
本当にこれは大変な事になったと感じたのは、この連絡が来てからです。
三菱電機が、業務用パッケージエアコンの生産を停止する...
この連絡を見た瞬間、「夏が始まる前に夏が終わった」と思いました。
家庭用ルームエアコンについては、5月の時点でかなり厳しい状況になりそうであるとの連絡をもらっていました。
GV、AXV、BXVと言えば、一番よく売れるスタンダードタイプから中堅機種の部類になります。
仕入先からは、「当社に在庫があるうちは大丈夫です。在庫が切れるとその先は判りません。」と言われていました。
今日、7月4日時点で、旧機種である20年モデルの在庫があと数十台との連絡がありました。
これから気温が上がると、数十台などはすぐに売り切れてしまいます。
新機種である21年モデルについては、今のところ手配すれば入荷は可能ですが価格は高めです。
安価なスタンダードタイプをご希望される方は、お早目にご注文されることをお奨めします。
「三菱以外のメーカーはどうなの?」とよく聞かれますが、ハッキリ言って阿部は他のメーカーを販売する気がないので知りません。キッパリ
これだけは言えます。
この半導体不足は、世界的なものです。
どこのメーカーも同じ様な状況だと思われます。
(一部ネット記事では、今シーズンのエアコン製造分の半導体を確保しているメーカーもあるとの事)
7月後半から8月頃には、高級機種しか店頭に並んでいないという事態になっているかも知れません。
業務用エアコンに至っては、店舗や事務所で使用されているエアコンが壊れて、取替えたくても物がなく、暑い状態で耐えなければならないという事も想定しておく必要がありますね。
猛暑の中、エアコンが無ければ命に関わることもあります。
半導体メーカーには頑張ってほしいところですね。
それから、もう一つ頭を悩ませているのが、銅ベースの高値が続いていることです。
エアコン工事に必要な、冷媒配管は銅管を使っています。
室内機と室外機を繋いでいるケーブルは銅線を使っています。
細かく言えば、エアコン内部にも銅は多用されています。
銅管やケーブルの価格は銅ベースによって上下します。
この建値が昨年から急激に上昇し始めて、今や1000を超えています。
(フジクラ資料より抜粋)
阿部は結構気にして銅ベースを見て来ましたが、1000を超えたのを見るのは初めてです。
6月に入って少し下がりましたが、しばらくはこの辺りを上がったり下がったりが続きそうです。
(フジクラ資料より抜粋)
たまらないのは銅管製造メーカーとケーブルメーカーです。
経営努力でどうにかなる状況でもなく、この春に銅管メーカーの因幡電工は20%の値上げに踏み切りました。
にも関わらず、なんと6月にもまた20%の値上げを行いました...
こうなると経営を圧迫されるのは我々工事業者になります。
一応、アベ冷熱技研では、値上げ前に数巻確保はしました。
確保はしましたが、数巻程度なら2ヶ月も持ちません。
もっと買えばいいんでしょうけど、小さな倉庫では置く場所もありませんし、金銭的な余裕もありませんしね...
という訳で、アベ冷熱技研もエアコンの配管部材の値上げを検討に入ります。
いろいろな物が値上げされているこの状況において誠に忍びない思いではありますが、何卒ご了承いただければ幸いです。
さて、工事の受付再開の方ですが、もうしばらくお時間ください。
何分、ひとりでやっておりますので、カラダがいっぱいいっぱいです。
とりあえず現在の状況をお伝えさせていただきました。
また何か動きがありましたら、このBlogでお伝えしていきたいと思います。
今後とも、アベ冷熱技研をよろしくお願い申し上げます。
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