2021年6月24日木曜日

ガス漏れ故障の8.0kwパッケージエアコンから8.0kwルームエアコンへ取替工事

小学生時代からの友人からエアコン取替えの依頼をもらって、本日取替工事に行ってきました。

三菱電機 MSZ-ZXV8021S-W ムーブアイmirA.I.+搭載霧ヶ峰をお買い上げです。

既存機も三菱電機製でしたが、大きなリビング・ダイニング・キッチンで、高天井仕様のお部屋のため、3馬力の壁掛形パッケージエアコンが設置されていました。

「エアコンが効かんなったんよぉ。手の空いた時でかまんけん、ちょっと見てもらえんやろか。」と連絡もらって、工事の合間に点検にお伺い。

聞くと、「今年になってちょっと暑い日があったんで運転してみたら、全然冷えてないんよ。音も高いんよねぇ...」と。
室外機を見てみましょう。

品番を見ようと、銘板のところに目をやると、オイルっぽいシミが...
腰を降ろすと、冷凍機オイルの臭いがガンガンします...

カバーを外して見ると、コンプレッサーの底が腐食してオイルまみれに...

まったくガスがありません。
いわゆる、ご臨終というものです。
新築時から17年目だそうで、取り替えは覚悟していたそうです。

これですねぇ...隠蔽配管なんです...

リビングは建物の真ん中にあって、外壁に面しているところには室内機を取付ける事ができません。
いろいろと工事方法を提案して、納得いく形で依頼してくれました。

では工事に掛かります。
一昨日、半日時間ができたので、先に既存機の撤去に行っていました。
フロンガスが残っていないので、サクッと室外機を撤去。
既存の隠蔽配管は流用しないので、壁の根元からカット。
電源ケーブルは、後ほどここから室内側へ送るため残置します。

室内機側はどんな風に隠蔽しているのかと思ったら、まぁまぁ強烈ですね(^_^;)
配管サイズが3分・5分なので、取付けもかなり苦労した感じがします。

撤去しました。めちゃめちゃ重かったです...

室内側の既存配管も根元でカット。
ドレンは流用します。

配管はどうするかと言うと、まずリビングの裏にある部屋へ抜きます。

その部屋の外壁側にも、配管穴を抜きます。

配管穴には気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。
ここまでが一昨日の作業です。

そして本日朝から再度お伺い。
こんな感じで、穴から穴へMDダクトを取付けます。

室内機を取付けるための背面板を設置。

コンセント用に壁を開口して、隠蔽されているドレンホースを引き出します。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

ドレンは、コンセントの開口を利用して、室内機側と隠蔽側を接続しました。
隠蔽側のドレンホースは20Φなので、余程の事がない限りつまることはありません。

マンションの屋内配管でよく使用するMDダクトで、室内を横引きします。
ドレンは既存の隠蔽ドレンを使用したので、勾配を取る必要はありません。

外部配管は、ホワイト色のスリムダクトで化粧仕上げ。

電源は、既存の電源ケーブルと室内側を通してきたケーブルを、ボックス内で接続。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成。
プラロックの下にブロックを敷いて泥ハネを軽減し、耐久性を高めます。

あと、ブレーカーが30Aなので、取替えないといけません。

途中でケーブルサイズをダウンしているので、20Aへ取替えました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

「暑い中、ありがとう。コンパクトやけど、よぉ効くね。これで今年の夏は快適に過ごせるわぃ。」と、大変喜んでいました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

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