2021年5月28日金曜日

マンション室外機ベランダ置き標準工事かと思いきや...

すみません。まだしばらく受付再開は難しいです。
日々、淡々と予定をこなしていますが、ひとたび雨が降ると予定がガタガタになるため、先のご予約をお受けできる状態にありません。

そんな中、初めてのお客様のご依頼で、中古エアコンの取付工事にお伺いしてきました。

お電話で、マンションで室外機ベランダ置き、穴は開いている、専用コンセントも近くにあると言うことで、久々のマンション標準工事だと余裕でお伺いしたのですが...

え?その配管穴の位置って???

点検口がありますよ?嫌な予感がしますけど...

嫌な予感は的中です。
もともと、リビングと寝室の2室マルチエアコンが設置されていたそうで、リビングだけ量販店で取替工事をしてもらったそうです。
その際に今回の寝室の室内機も撤去したみたいですが、既存配管を抜くのが面倒臭かったのか、残置されています...
ここに配管残されても、使い物にならないのに...

それにこの配管穴...
奥に下地があります...
これ、マルチエアコンを取付けた業者さんが悪いんじゃなくて、このマンションを建てた設計士と建築業者がダメですね。
隠蔽にするなら押入れの天井を下げて、ドレン勾配とらないと...

で、配管はどういう経路なのか、頭が入らないのでスマホを押し込んで写真を撮って確認。
いやぁ...どうするんですかコレ...
この設計した人、頭悪すぎでしょ?

配管はここから隣の部屋のベランダ側へ。

いやぁ...抜けるんですかねコレ...

リビングの室外機の前には、避難用ハッチが。

この並びで置くしかありませんね。

う~ん、、、やる気がなくなりました...
日を変えて出直そうかと思いましたが、次はいつ来れるか...
お客様は「いつでもいいです、早い方がいいですけど...」と。
ですよね...やるしかありません。
かなり時間が掛かる事をご了承いただいて、作業スタート。

まずは残置されている古い配管を抜き取ります。
一行で書きましたけど、悪戦苦闘して30分のロスです...

新しい配管を入れていきます。
簡単に書きましたけど、そう簡単にはいきませんよ。
ベランダ側から押し込んで・・・

点検口から見えない壁内へ腕を突っ込んで、配管を微妙に曲げながら引いていきます。
ベランダと点検口を行ったり来たり、何回やったでしょうか...

一時間掛かって、何とか新しい配管が通りました。
もう既に腕はパンパンです...

室内機の取付けに掛かります。
位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

作業的にはこんな感じです。
辛そうな顔は演技ではありません。逆にこれでも抑えています(u_u*)

配管は、下地を交わして上向きに。

ドレンは勾配が取れる様に。

左のカット部分は、もともとありました。
最初にマルチエアコンを取付けた業者さんが、苦肉の策でカットしたんでしょうけど、まともに頭も入らないスペースでこれをカットした業者さんに敬意を表します。
これ、このマンションの各戸すべてやったんでしょうねぇ...お気の毒な...

このスペースに、モンキーとトルクレンチを入れてナットを締めるのは、上半身すべての筋肉を使わないとできませんでした。
変なところが痛いんですけど...

屋内側が終わり、狭いベランダでの作業。
避難用ハッチを交わして、配管を転がします。
はぃ。転がすしか、やりようがありませんね。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

ベランダ周りはこんな感じで完成。
残念ですねぇ。残念です。
真夏にフル運転すると、熱風がサーキュレーション起こしてしまいそうです。
仕方ありません。スペースはここしかありませんから。

で、専用コンセントはなぜかこの位置。
ホント残念ですねぇ...

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
「こんなに大変だと思ってなかったんで... キレイに取付けてもらってありがとうございます。また何かあったら相談させてください。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
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