今日は午後から、松山電気工事協同組合青年部事業である「あと施工アンカー施工技術認定講習会(HILTI)」を、受講してきました。
間違ったアンカーの使い方は、お客様の命に関わることもあります。
どんなに優秀で高価なアンカーを使用しても、その施工方法に誤りがあれば、そのアンカー本来の性能を発揮できないだけでなく、器具落下により命に関わる事故を起こしたりします。
大きな事故で有名なのは、2012年に起こった「笹子トンネル天井板落下事故」ですね。
この事故では、複数の方々が亡くなっています。
今回の講習会は、アンカートップメーカーである「HILTI」が行うものです。
「JCAA 日本建築あと施工アンカー協会」の資格とは、関連性はありません。
はぃ。有効期限が切れていますね(^_^;)
切れていても問題はありませんが、できれば3年毎に講習を受けたいものです(u_u*)
このHILTI講習会、青年部在籍中の10年くらい前から、阿部がHILTI代理店の担当者と打ち合わせをして、定期開催する流れを作りました。
今回も午前、午後に分かれて、約30名の職人さんたちが受講した様です。
まずは座学から。
数種類あるアンカーの基本的な使い方から、注意点などを、じっくりと解説していただきます。
座学の後は、実技。
実際にコンクリートへ下穴を開けて、アンカーを設置します。
接着系のカプセル方式や、注入方式。
金属拡張系の打込み方式、締付け方式があります。
使用用途によってアンカーを使い分けますが、どれもその特性をきちんと理解していないと、しっかりとした強度が確保できません。
アベ冷熱技研の現場でよく使う、打込み方式のアンカーは、広い天井面などに打ち込む場合はしっかりと効きますが、この様にフチの方へ打込むと、拡張させて強度が増す仕組みのため、母材にクラックが入ってしまいます。
こうなると、このアンカーは本来の強度が得られないため、使用できません。
ここ数年、アベ冷熱技研がエコキュートなどの重量物を留めるために使っているウエッジ式アンカーなら、フチキワキワに打っても、クラックが入る事もなく、しっかりとした強度が得られます。
こういう、どうしてもキワに打たないといけない現場の場合は、ウエッジ式の様な締付け方式か、接着系のアンカーが有効ですね。
最後に、新しいアンカーを見せてもらいました。
「これ見たことないなぁ。」と、講習会が始まる前から気になっていたんですけど、新商品だそうです。
6mmのキリと、インパクトレンチだけで施工が可能。
きちっとアンカーが効くと、赤い樹脂部分が外れる仕組みで、目で見てアンカーの効き具合を確認できるものです。
詳しくはこちらのサイトで、施工動画も見れます。
HILTI HUS3-I Flex SC 6 → https://www.hilti.co.jp/c/CLS_FASTENER_7135/CLS_SCREW_ANCHORS_7135/r9076521
天井吊りエアコン工事・エコキュート設置・照明器具や配管材の吊り込み、太陽光発電システムなど、空調・電気工事はアンカーを使う現場がたくさんあります。
ご購入いただいた機器を安心してご使用いただくためにも、適正な知識と新しい情報は必須ですね。
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