2019年1月23日水曜日

隠蔽配管や施工不良箇所などいろいろ問題が見つかったエアコン取替工事

アベ冷熱技研のサイトをご覧いただいた初めてのお客様のご依頼で、3台のエアコン取替工事にお伺いしてきました。

エアコンはすべて支給品。
新品2台(パナソニック・シャープ)と中古1台(東芝)。
隠蔽配管2箇所、2階~1階露出配管1箇所です。

「隠蔽配管なのと、3台まとめてなので少しお安くできますか?」との事でしたが、ちょっとそうも行きそうにない感じで現地調査させていただき、御見積書をお渡し。
「大幅に予算オーバーです...(^_^;) でも内容見たらそうですよねぇ...いりますよねぇ...わかりました。阿部さんにお願いします。」と、少し悩まれていましたが、心良くご依頼いただきました。

その、そうも行きそうにない感じの工事の模様をどうぞ(^_^;)

まずはこちら。

見た瞬間「あらぁ...」と、ため息が出ました。

お聞きすると、お客様がこの様にご希望されたそうですが、結局実用性が悪いので、今回引き戸の前に設置することになりました。

こんな感じになっているので、右側の収納はまったく使えません。


1階なので露出配管かと思いきや、隠蔽配管です。

隠蔽配管流用します。

ポンプダウンして、既存機を撤去。


木板を引き戸に挟み込んで、配管を通すところをカット。


スライド金具を使って、背面板を設置。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


収納内部は、テープ巻き仕上げ。
これで収納も有効に使える様になりました。


室外機も接続して真空引き完了。
真空引きの写真撮り忘れです...


あとは試運転を行って、1台目完了。


2台目は既存機がナショナルの年代物。
右側のクロスがえらく汚れていますが、水漏れとはちょっと違う様です。


こちらは2階~1階露出配管なので、ハシゴ作業。
結構角度的に厳しい作業です。


既存のスリムダクト流用ですが、これがまた酷い...
所々、無理にビス締めをしたのか、割れています。


ウォールカバーもこのアリサマ...
ビスも無くしたのか、鉄ビスを使っているところが茶色くサビてしまっています...

このスリムダクト、全部取替えたいところですが、建物の裏という事と、予算の関係でこのまま流用です...

配管を取外す時に気が付きました。
ガス漏れしていた様です。

ハシゴ上でモンキーを回す力が入らなかったのか、ナットの締め付けが緩かったので抜けた様です。
もしかすると、壁のクロスが汚れていたのは、オイルだったのかも知れませんね...

室内機を外しました。
わぁ...この施工した業者さん、いろいろやらかしてますねぇ...


コンセントを取り替えようとはぐって見ると、アース線が刺さっていないし...


とりあえず、エアコンを取付けていきます。


配管穴に貫通スリーブが入らないので、内側にもしっかりとパテ埋めして、気密性を確保します。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


あとは試運転を行って、2台目完了。
クロスを拭いてみましたが、まったくきれいになりませんでした...(T_T)


3台目もナショナル製の年代物。
寝室なので、風が直接当たらない様に、市販のフラップを取付けられていました。


室外機は隠蔽配管でベランダ置き。


さすがにこのジャバラは触るとボロボロなので、新しいものに取替えます。


室内機を取外していきます。

隠蔽で右からドレン出すのは止めてほしいですね。
取替時に合わせるのに苦労します。
あと、ケーブルをワゴで接続するのは、エアコン工事する人間にとってはどうかなと思います。

室内機を外して見ると、背面板が外れかかっていました... 危ないですね。


既存機を撤去しました。


位置決めをして背面板を取付けます。

配管が短いので、ユニオン継手を使って延長。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

配管のウォールカバーとジャバラの部分は、新しいものに取替えました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してすべての工事が完了です。

いかかですか?
隠蔽配管などの工事の場合、配管部材などの必要がない分、安く仕上がると思われる方が多いですが、実際には標準工事の倍以上の手間と時間が掛るため、それほどお安くはできません。
量販店などが隠蔽配管流用の取替工事を断るのは、その様な理由があるからです。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

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