今日は午後から、北条地区でアンテナの取替工事にお伺いしてきました。
先々週、「テレビのアンテナは見てもらえるんですか?映らないチャンネルがあるんですけど、どうにかなりませんかね?」とお問い合わせいただき、調査にお伺いしていました。
既存設備はこんな感じです。
地デジ移行前の時代の設備ですから、VHFアンテナが残っているし、北条地区特有のUHFアンテナを2つ混合するシステムになっています。
現在は地デジに移行していますから、UHFの垂直アンテナのみで地デジが受信できます。
まずは、どのチャンネルの調子が悪いか、宅内でレベル測定してみます。
16(NHK)と17(愛媛朝日)にエラーが出ていますね。
受信レベルは適正値ですが、ブースターが付いているので、受信レベルはアテになりません。
このBER(ビット・エラー・レート)が「0(ゼロ)」でなければ、きちんと受信できている事にはならないのです。
そもそも、下からアンテナを見て、「なんか向きがおかしいなぁ」と気になっていたんですけど、登って見ると北条鹿島局から大きく右側へそれています。
ポール自体はしっかりと取付けられていたので、最初に取付けた業者さんの問題かも知れませんね...
実際、BSは問題なく受信できていますので。
さて、どうしましょうか(^_^;)
簡単に考えると、垂直のアンテナの向きを変えてやって、UUミキサー通さずに直接ブースターへ入れれば、映る様になります。
ただし、金具はすべて腐食しています。ネジを回すと折れてしまいますね。
ここ近年、台風も強いので、必要ないアンテナは撤去する方が風の抵抗は減ります。
既存アンテナを残したまま、UHF垂直アンテナとブースターのみ取替える場合と、既存アンテナを撤去して新しくアンテナを取付ける場合の二種類お見積りさせていただきまして、安全性優先で後者の既存アンテナ撤去の方法でご依頼いただきました。
ではまず、撤去作業に掛かります。
ヘルメットと安全帯、胴綱と補助ロープ、安全対策はバッチリですけど、電力の引込ケーブルが作業の邪魔をします...(T_T)
長年経過して被覆が弱くなっているので、慎重に作業しないと、感電します...
なんとか既存設備を撤去。
新しいポールは防錆仕様で、短めの物を。
UHFアンテナを垂直に取付けて、北条鹿島局を狙います。
目視で狙える、抜群のロケーションです。
はぃ。これが正常なBER値です。
受信レベルも問題ありません。
BSアンテナは今回取替えません。
既存のものを、再度取付けます。
曇り空ですが、いいレベルが出ています。
ブースターは4K8K対応品の新型を設置。
ブースターが4K8K対応なのに、BSアンテナを無対応の既存品にするのには理由があります。
詳細は長くなるので、こちらをご覧ください↓
「電波干渉防止リーフレット」:一般社団法人放送サービス高度化推進協会
https://www.apab.or.jp/4k-8k/pdf/leaflet-171110.pdf
4K8K対応のBSアンテナをブースターで増幅して、古い既存設備に流すと、いろいろな障害を起こす可能性があります。
今回、すべての宅内設備を触る必要があるか?というと、ありませんよね。
地デジが映ればいいのですから。
お客様も「そこまで必要ない」との事でしたので、障害が出ない様に既存のBSアンテナを再利用させていただきました。
ケーブルの接続が完了すると、ブースターの出力調整を行います。
宅内で受信レベルを見ながら、何度もアンテナと宅内を行き来して微調整を行います。
きれいに受信できるレベルが出ました(*^^*)
あとはテレビに接続して、きちんと映ることをご確認いただいてお引渡しです。
「あぁ、映った。良かった。これで見たい番組が見れる。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)
アベ冷熱技研ではアンテナ工事やケーブルテレビ工事など、お客様のニーズに合ったご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください<(_ _)>
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