現在、東京にお住まいのお客様。
「松山の実家のエアコン設置を電気量販店にお願いしたところ、法律が変わり、古い分電盤(築50年に設置したままです)の為、分電盤の交換をしないとエアコンの設置ができない。」と言われ、困っていたところ、アベ冷熱技研を見付けていただいたそうです。
東京から帰省される日に合わせて、現地を拝見させていただきました。
そうですねぇ、50年ですから...(^_^;)
主幹ブレーカーはありません。
なので、漏電遮断器も設置されていない状態です。
もともとは3個だったブレーカーも、2個増設されています。
この設備、よく持ってるなぁと感心(^_^;)
お聞きすると、ご高齢のお母様がお一人で住んでいらっしゃるそうで、使用する電気器具も少ないそうです。
メーター周りを拝見。
スマートメーターに変わってますね。
あれ???
このケーブルって...VVF2.0x3cじゃないですか(´;ω;`)
これはいけませんね。電気容量も不安だし、被覆も劣化しているので、幹線も全部交換ですね。
はぃ。まず、なぜ量販店がお断りしたかと言うとですね。
・漏電遮断器が設置されていない
・エアコン専用コンセントが増設できない
・完全に電気容量不足で危険
という訳です。
この電気容量増設は、量販店ではできません。
有資格者のいる、登録電気工事店が行わなければなりません。
アベ冷熱技研なら大丈夫ですよ(*^^*)
早速、お見積りさせていただき、電気工事+エアコン機器+エアコン工事のご依頼をいただきました。
ここまでが4月の初めでした。
工事日程は、また松山に帰省された際に行うと言うことで、先に図面を作成し、四国電力へ電力容量増設申請を行っておきます。
そして昨日、帰省されたお客様の立会いのもと、工事に掛かります。
既存設備を全撤去してしまうと、工事が終わるまで停電になってしまうため、仮にひとつの電源だけ活かして作業を進めます。
メーターを留めていた木板は、腐食が激しかったため撤去。
幹線ケーブルは、VVF2.0mmx3cからCV5.5sqx3cへ取替えます。
宅内のブレーカーもすべて撤去。
この木板は外しません。
これ外すと、土壁がごっそり剥がれますから(^_^;)
外周りはこんな感じに進めていきます。
ケーブルは塩ビ管とPF管を使って、保護します。
分電盤は、寸法的に元の位置に取付けできないので、新たに取付ける場所へコンパネで下地処理。
新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。
すべてのケーブルを接続完了後、絶縁抵抗計を使って、漏電などの異常がない事を確認。
スマートメーターへケーブルを接続し、引込点も接続して送電。
こんな感じで完成。
電力側の引込ケーブルは、容量的に十分なため今回は張り替えないと連絡がありました。
では、エアコン専用コンセント増設に掛かります。
取付けるお部屋はこちら。
一箇所しかない点検口から、分電盤方向を確認。
うわ...しまった...
ここ、下見の時に確認してなかったんです...
この部分は屋根裏になるので、高さがあるハズと思っていたのが間違いでした。
ここから分電盤までは15m近くあります。
這いずって行くにしても、この天井材は阿部の体重を支えられる素材ではないんです。
仕方ないので、スパッと経路変更。
屋外を這わせて行くことにします。
またまた外部を塩ビ管を使って、ケーブルを這わせていきます。
延々と...
延々と...
ここは戸袋があるため、この位置から宅内へ。
宅内は柱の横を添わせて...
エアコンの脇まで引いてきました。
コンセントを取付けて、専用コンセント増設完了。
これで電気設備改修&増設工事完了です。
主幹ブレーカーは30Aの漏電遮断器搭載なので、安心してご使用いただける様になりました。
それでは、エアコン工事に掛かります。
まずは穴開けから。
土壁なので、細心の注意を払って開けていきます。
配管穴には貫通スリーブを挿入。
背面板はスライド金具を使って、しっかりと固定。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
外部配管はテープ巻き仕上げ。
庇と戸袋が複雑な外周りです。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
アース棒をしっかりと打ち込んで接地。
コンセント電圧を確認して、当然ですが異常なし。
作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。
「助かりました。丁寧にしていただいてありがとうございました。おかげさまで母も喜んでおります。」と、大変お喜びいただきました(^^)
後日、施工証明書をお送りさせていただいた際に、返信でお手紙をいただきました。
ありがとうございます(*´∀`*)
一生懸命やった甲斐がありました。
アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。
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