昨日と本日、二日間掛けて、新築住宅のエアコン取付工事にお伺いしてきました。
三菱電機製霧ヶ峰。7.1kw×1台、3.6kw×1台、2.5kw×2台。お客様支給品です。
今月末にこちらの新しいお家へ引越しをされると言うことで、今月末までに取付けをしてほしいとのご希望でした。
初めてご依頼いただくお客様でしたが、新しいお家が当社のお近くという事(歩いて行ける)と、当社ホームページをご覧いただいて「きちんと工事していただけるところに」と言うありがたいご希望でしたので、お引き受けさせていただきました。
ただし、今月は予定が埋まっているため後半は無理、この土日ならなんとか時間が取れたので、昨日から工事に掛からせていただいていました。
リビングです。
見て「え?」って思いました(^_^;)
柱の位置、筋交いの位置をマスキングテープで描いてくれています...
図面と写真も、エアコン工事業者用として渡していただきました。
図面を拝見させていただくとか、スマホで撮影した写真を見せていただく事はよくありますが、壁にマスキングテープを貼ってるのは、初めてですf(^_^;)
取付けに掛かります。
ご覧いただくと解ると思いますが、サッシとサッシの中心に間柱があるのではなく、微妙に左に寄っていますね。
美観上、室内機は中心に取付けます。
規定の配管穴中心は目印から100mmのところです。
リビングに設置するエアコンは7.1kwで、配管サイズが2分4分と太いので、穴径65Φではなく75Φで開けます。
そうすると右の柱に当るため、穴の中心を10mmほど左へ寄せます。
「マスキングテープがなかったら、柱の位置が判らず、穴を開けてしまっていただろうね」と思いました?
いえ、マスキングテープ無くても上のコンセントの位置で大体の柱の位置は判ります。
大体の位置が判れば、下地探し工具を使って壁裏を探っていきます。
周辺に障害物が無ければ、先に付いている針が奥まで貫通し、障害物があれば途中で止まる仕組みです。
確かにマスキングテープの左側には、何も無さそうです。
次にもう少し長い工具を配管穴中心部へ突っ込んで、筋交いなどが近くに無いか探ります。
障害物が無い事が確認できると、穴開けを行います。
はぃ、こんな感じで貫通しました。
ホント、びっちり右側に柱がいましたね(*´ω`*)
マスキングテープ貼ってくれる親切な建築屋さんだなぁと思いました?
阿部的には全然思いません。
親切で丁寧な建築屋さんは、エアコンを取付ける壁裏には、きちっと下地を入れてくれているからです。
石膏ボードは、石膏を板状にして両側から紙で挟み込んでいるだけのものです。
ビスをねじ込むと、空回りして効きません。
重量物を壁に設置することが最初から解っている場合は下地を入れておく、と言うのが大工さんのポリシーだったりする話を聞いた事があります。
まぁ下地が入ってると、壁裏センサーも、先ほど使った下地探しも使えないんですけどね(^_^;)
下地が入ってるからセンサーとか使えないだろうと、マスキングテープを貼っていただいていたのなら、大絶賛だったんですけど残念です。
開けた配管穴には気密性確保と、小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入します。
はぃ。下地がありませんから、ビスを揉み込んでも効きません。
ボードアンカーと言うアンカービスを打ち込みます。
ボードアンカーでしっかりと背面板を取付けます。
壁裏の間柱とか、筋交いのあるところは木ビスでしっかりと固定しておきます。
ハッキリ言って、ボードアンカーに耐荷重性能があっても、石膏ボード自体が重さに耐えられなくなって割れると、ボードアンカーなんて何の役にも立ちません。
最近の室内機は重いんです。
ホント重いんです。ハンパないくらい(^_^;)
新築やってる大工さん。下地お願いしますね(*´ω`*)
では室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
冷房能力7.1kwと能力が大きいため、冷媒配管もそれなりに太いです。
4分の銅管は、手曲げすると簡単に潰れてしまうので、曲げる時はパイプベンダか座屈防止材を使って曲げます。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
室外機はぐるっと回ってこの位置に置きました。
手前は駐車スペースとして使いたいとの事で、この位置に。
室外機プラロックの下にブロックを敷いているのは、泥跳ね防止のためです。
他のお部屋はこんな感じで作業したところもありました。
ハシゴの傾斜があまり取れず、後ろに倒れない様にロープで固定。
更に隣が月極駐車場で、どちらの車分からない状況で、工具を落とさない様、必要なもの以外は身に付けずに作業しました。
高さとか角度とかは慣れてますが、車が近くにあるのがなんともやりにくいとことでした(´・ω・`)
こんな感じでスリムダクト完成(*^^*)
2階ベランダ置き。
こちらももう一台。
作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。
なんとか土日が空いて、天気もよく、お引越しまでに工事が完了できて良かったです。
「キレイにしていただいて、ありがとうございます。」と、大変お喜びいただきました<(_ _)>
アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。
よくカタログとかで6.35/9.52や6.35/12.7という数字だけ見てましたけど、4分配管って実際に見るとかなり太そうですね
返信削除コメントありがとうございます。
削除かなり太いかどうかは、見る人によって変わると思います。
2分3分ばかり触ってる人にとっては、あまり触りたくないサイズに見える様ですが、5分とか6分触ってる自分からすると、ベンダでキレイに曲がってくれる4分はそんなに太さは感じませんね。
技能士の実技試験ではこの4分が使われるので、空調屋さんにとってはかわいいサイズですね(*^^*)