2016年3月5日土曜日

ブレーカーが頻繁に切れるので電気容量増設工事

「最近、暖房器具使うと、よくブレーカーが落ちてイカンのですよ。阿部さんとこでそんなのもお願いできるんですか?」とご相談ご依頼いただき、電気容量増設工事にお伺いしてきました。


既存分電盤です。


主幹ブレーカーは30A。6回路分岐。

30年程度経過しているため、設備的には容量不足と老朽化が進んでいますね。

電子レンジ、オーブンを使っているコンセントは、専用回路ではありません。。。


エアコンは4台ありますが、すべて足元のコンセントから取っています。。。


極めつけはコレですね。。。

これが2台あって、レンジと同回路のコンセントから取っていました。。。
これだけで1000Wありますからねぇ。

こちらのお宅、契約内容がちょっと変わってます。

電力量計が3つ。(4つありますが、1つはタイマーSW)
1つは電気温水器の深夜電力メーター。
残り2つは電灯用電力メーターですが、この建物、繋がってるんですけど、以前は2世帯住宅だったそうで、そのまま残っている状態です。

ブレーカーボックス内には、主幹ブレーカー60Aが付いていて、分岐が30A×2個。

ん?あれ?よく見ると、右の30Aは60Aに繋がっていなくて縁が切れてます。
もともとは繋がっていた感じですけど、契約を分けた感じですね。

図面を描きます。
図面の左上の点線の部分が、30Aブレーカーの領域です。

今はほとんど使用してない領域なので、予算の都合上ここは触らないことになりました。

主幹ブレーカーが60Aですから、これ以降の設備を増強する方法でご提案し、ご依頼いただきました。
まずは四国電力へ申請手続きを行い、受理されると工事に掛かります。

広いお家ですが点検口が各所にあるので、いろんなところから天井裏へアクセスします。


幹線ケーブルを新たに電力量計~分電盤まで通していきます。

既存のケーブルはVVF2.6mm×3芯ですが、電気容量が増えるのでCV-T14sqへサイズアップします。

配線工事中は停電を避けたいので、既存の分電盤を横へずらして配線作業。

分電盤を動かしていたら、ふっと照明が消えました???

ブレーカー落ちてないのに、電圧が掛かっていませんよ???

分電盤をゆすると点いたり消えたり・・・ どうもブレーカーも老朽化で接触が悪くなっている様です。。。
ちょうど換え時でしたね(^_^;)

増設回路は6回路。各部屋へケーブルを通していきます。


あっちの天井裏。


こっちの天井裏。


大きな梁があって通りそうもないところも諦めません!

梁の近くまで這いずって行ってでも通します(^^)v

エアコン横に開口して、ケーブルを引っ張ってきます。


専用コンセント設置完了。


ここから停電作業に掛かります。
新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。


ブレーカーボックス内は、真ん中にあった30Aのブレーカーを撤去。

60AのブレーカーへCV-T14sqを接続します。
一次側(電力量計側・引込側)はCV14sq×3芯なので、今回は触りません。
将来、電力量計を1つにまとめる場合は、このブレーカーボックス内で処理できます。

すべての接続作業が完了すると、絶縁抵抗などのチェックをして電源投入。


パナソニック製 扉付き分電盤 主幹60A、分岐回路は14回路に増えました。


あとは各部屋の増設コンセントの電圧を確認して、コンセントを差し込んで完了です。

「あぁ、これで安心して電気が使えるようになった。ありがとうございます。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました。

アベ冷熱技研は「四国電力(株)請負計器工事認定店」です。
登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事や修理・点検もお気軽にご相談ください。

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