2013年10月30日水曜日

8馬力天吊形同時ツインパッケージエアコン取替工事

2日半掛けて、包装資材販売会社様の作業場に設置されている、天吊形パッケージエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機製 PCZX-ERP224KE スリムER 8HP同時ツインパッケージエアコン


既存機は松下電器製。
社屋建替え以前からご使用の物を、再利用されていたそうです。


実は7月に故障で点検にお伺いしていました。

エラーコードはE13 U1。
コンプレッサ系の異常の様で、雨が降ると冷えなくなり、気がつくとエラーが出ているという状態でした。

室外機も年季が入っています(^_^;)


怪しそうなところが数多く・・・


コンプレッサ自体は元気よく動いていましたが、やはり電気系統が怪しいのと、タマに聞こえる異音が気になりました。

電力を大量に喰らうこの年季物に、資金をつぎ込んで修理しても、完璧に治る保証もなく、後何年使えるかもわからないため、お客様ご自身が取替えをご選択いただきました。

とりあえず動いている事もあったため、工事は夏場を避けてエアコンを使わない時期に取替える事となり、設置場所選定や機種変更などの打ち合わせ・見積りを何度かさせていただいて、ご依頼いただきました。

と言うことで、一昨日から工事に掛かりました。
まずは電源工事。

今回、設置場所を変更するため、既存室外機の電源から、新しく設置する場所まで電源を延長します。

建物基礎部分を20mほど延長して、新しい室外機設置場所まで。


専用ブレーカーを60Aから40Aへ取替えます。

20Aもの差があることからも、省エネ効率がいい事が解りますよね。

室内機を取付ける作業に掛かります。
天井面はデッキプレートなので、直接アンカーを打ち込んで、全ネジボルトを吊り下げます。


室内機を吊り下げ。


壁面に配管穴を開けます。


配管類を通していきます。


室内機へ配管を接続していきます。


配管を溶接接続するため、管内が酸化しない様に窒素ガスを流します。


分岐管を溶接接続。

室外機から1本で立ち上がってきた銅管を、分岐管で2本に分ける仕組みです。

しっかりと断熱処理した後、屋内配管はテープ巻き仕上げ。


外部配管は、スリムダクトで化粧仕上げ。


配管工事が終わると、窒素ガスで管内に圧力を掛けて、漏れが無いか気密試験を行います。


漏れが無い事を確認後、電動式真空ポンプを使って、配管内部をしっかりと真空乾燥させます。


既存機の撤去に掛かります。
まずは機器内のフロンガスを回収。

回収したフロンガスは、破壊処理工場へ送り破壊処理して無害化します。

この室外機、こんな所に置かれていました。。。

社屋が建った以降に新築された住宅に囲まれています。
クレーンを使って吊るには、あまりにもタイトで危険です。

と言うことで、現地分解。。。

フロンガスは回収しているので、これが可能なんです。

細かくバラして搬出しました。

これでご近所様も、室外機の運転音に悩まされることが無くなりましたね。

さて、真空引きが完了した室外機には、転倒防止金具を取付け。


電源を投入して、試運転開始です。


今日は涼しいので、暖房運転に入れてみました。

温風が出て快適。
写真では、照明器具が吹出口の目の前にある様に見えますが、室内機自体は照明器具より下に付いているので、風が照明器具に当たる事はありません。

三菱パッケージエアコンはムーブアイ搭載なので、作業場全体をムラなく温度管理できます。

今日から快適に作業ができるようになりましたね(^^)v

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

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