2011年5月16日月曜日

パッケージエアコン施工不良修理

この前、お世話になっている和菓子屋さんでお菓子を購入していると、「阿部さんが暇なときでええんで、作業場のエアコン点検してください。」とご依頼いただき、本日点検にお伺いしてきました。

作業場に設置されているのは、天吊形パッケージエアコン。
前置きしますが、アベ冷熱技研の施工ではありません。

お聞きすると、まったく冷房が効かないとの事。

コンプレッサーは元気に動いているので、ガス漏れかな?
ゲージをつないで、ガス圧測定。


低圧側で、0.3Mpaしか有りません。

この機種はフロンガスがR410Aなので、この時期なら0.6~0.7Mpaは欲しいところです。

漏れ箇所を探って行くと、室内機のフレア接続部に巻いてあった保温材にオイルがべっとり。。。

液側の接続部には、ガス不足の典型的な症状が現れています。

残っているガスを室外機へ回収して、フレアを外して見ると・・・

左側が外したフレア、右側が見本として加工したフレアです。
いつも書いていますが、フレア加工はエアコン工事の「肝」です。
フレア部分はパッキンの役割をしているので、キズがあればどんなに締め込んでもガス漏れが起こります。
左側のフレアは、フレア加工前に行う「バリ取り」がきちんとできていない状態です。
いや、バリ取りしていない証拠ですねぇ。。。

フレアを再加工します。


配管を再度接続し、真空引きをしっかり行い、フロンガス(R410A)を充填します。


残ガスは回収破壊せず流用し、冷房運転しながら、じわじわと規定圧力まで追加充填して行きます。

0.7Mpaまで回復しました。
作業場でお客様が、「あっ、冷たい風が出よる」と喜ばれていました(^_^;)

結局、規定量2.30kgなのに、2.02kgも入りました。。。

ほとんど残ってなかったんですねぇ。
これだけの量が、大気中に漏れだした計算になります(-_-;)

他に異常が無いか点検を行います。
運転電流値、正常。


吹き出し温度、正常。(デジタル温度計を忘れました(^_^;))

異音なし。水漏れなし。
異常が無い事を確認して、作業終了です。

このお店、以前にも他の部屋のエアコンの効きが悪いので点検したところ、同じくガス漏れでした。
その時は「設置した業者さんに責任取っていただいたらどうですか?」とお奨めし、その業者さんが修理されました。
実はその時お客様に、「阿部さんは商売っ気が無いねぇ。」と半分怒られました。
まぁ、そうなんですが、やっぱりお客様の負担を考えるとどうしても。。。
と、言う事で、今回はしっかり修理させていただいた次第です。

帰り際に集金もさせていただきましたが、代金と一緒に「いちご大福」もいただきました<(_ _)>
この写真載せると、判る人には判ってしまうんですよねぇ。

「阿部さんは修理代聞いてから渡さんと、遠慮してお菓子代引いたらいかんけんね。」と言われました(^_^;)
やられました・・・お見通しですね。
気を使っていただいてありがとうございます<(_ _)>
和菓子大好き家族みんなで、ありがたく頂戴いたしました。

アベ冷熱技研では、一級冷凍空気調和機器施工技能士が施工~修理を行います。
家庭用、業務用問わず、お気軽にご相談ください<(_ _)>

2 件のコメント:

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ひゃぁ・・・工事費が高いパッケージでもこんな工事される事あるんですね・・・
    高い工事費払って壊されるとか・・・

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  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    カズさん、コメントありがとうございます。
    パッケージでも素人工事は多いんですよ。
    情けない話ですけど。。。(_ _;)

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