この時期はお引っ越しされる方が多いので、エアコン移設工事のお問い合わせは多いです。
が、価格を聞いてやめる方が半分くらいいらっしゃいます。
ホームページからのお客様は、ほとんどご説明無しでご依頼いただけますが、タウンページやリックの広告をご覧になった方は、価格のみで決めていらっしゃる様です。
紙面の広告に価格を入れないのは、自分のポリシーです。
工事金額より、多額の広告費を払ってでもアベ冷熱技研の思いを文章にして載せる事が、紙面広告には必要だと思っています。
また、安い価格をチラつかせて魚を釣り上げる様な手法は、お客様に対して大変失礼な行為だと思います。
しかし、世の中は甘くありません。
大半の方が、その安い工事金額を見て、そちらの業者さんに流れています。
前にもこのBlogで書きましたが、その業者さんたちが施工されたエアコンの修理やガス補充は、アベ冷熱技研に依頼があります。
依頼はお客様から。
「施工不良での故障なら、施工された業者さんに責任取っていただいたらいいと思いますよ」とお伝えするのですが、ほとんどの方が「二度と依頼したくない」「来て欲しくない」「信頼できる業者さんにお願いしたい」と言われます。
結局、高い修理代を負担されるお客様には、とてもお気の毒です。
「工事」は「製品」ではありません。
量販店やネットで激安で販売されている、テレビ・パソコンなどの「製品」とは根本的に違います。
「工事」は、ベルトコンベアに乗った部品を、ロボットが組み立てて行く訳じゃないんです。
みなさんご理解いただいていると思いますが、同じ価格でも、同じ「工事」は期待できません。
そこには工事を行う「人」の「感情」や「思い」、そして「職人魂」が込められているから。
一昨日でしたか、同じ様にエアコン移設のお問い合わせがあり、価格をお伝えし、当社ではなく他の業者さんへ工事依頼していたお客様から、再度お電話があり、移設工事のご依頼をいただきました。
何が起こったかと言うと、その業者さん、移設のためにガスを回収し始めたところ、室外機のファンが回っていない事に気づき、「このエアコン故障しているので、うちでは工事できない」と言って帰られたそうです。
そこでお客様は困り果てて、当社へご依頼いただいた訳です。
きちんと移設工事完了しました。
97年製でそろそろ寿命ではありますが、問題無く動いています。
いろんなメーカーのエアコンを触って、いろんな動作特徴を知っていれば・・・そんな経験以上に、「冷凍空気調和機器施工技能士」の資格保持者なら、何故その時にファンが回らなかったかなんて即答できる訳です。
危うくこのエアコン君、処分されるところでした。
この業者さん、タウンページにもリックにも、アベ冷熱技研と同じページに広告掲載されています。
それでも価格で選びますか?
アベ冷熱技研は、適正価格でお客様の大切な機器を安全で快適に設置させていただきます<(_ _)>
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外気温が低くてポンプダウンできなかったということですか?
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63Hさん、コメントありがとうございます。
コンプレッサーは動いているので、ポンプダウンはその業者さんでも可能でした。
「室外機のファンが回らないので、故障している」と判断されたんです。
簡単にご説明すると、エアコンは機種によって、ファンが先に回り出してからコンプレッサーが動き始めるタイプと、その逆の動作をするタイプがあります。
それはメーカーが設定しているシーケンスによって違います。
今回はその逆のタイプだった訳です。
しばらく運転すると、きちんとファンが回り始めます。
ポンプダウンは、しっかり冷房運転を行ってから回収するのが基本ですから、我慢が足りなかったとも言えますね。