2009年1月30日金曜日

エアコン工事の資格

見積りや現場打ち合わせなど、ゴソゴソやってたら早くも1週間Blog放置してました。。。
今日も打ち合わせでした。来月はちょっとバタバタしそうです。

来月2月と言えばコレ↓(全日電工連 会報より)

平成21年2月1日から、「電気工事士施行規則」の一部を改正し施行されます。

詳細はコチラ↓
原子力安全・保安院 : 「電気工事士法施行規則の改正」
原子力安全・保安院 : 「エアコン設置工事に係る電気工事士法の解釈適用」
原子力安全・保安院 : 「エアコン設置工事の取扱いについて(Q&A)」

難しく書いてあるので、じっくり時間を掛けて読んで見てください。
一般の方には「Q&A」が解かりやすいと思います。



恐れていたことが現実になりました。。。

「標準的なエアコン設置工事に、電気工事士の資格は必要ない」・・・と書いてあります。

やっぱりこの国はおかしい。

年末から電気工事組合や冷凍空調工業会などを通して、経済産業省からの「エアコン工事における保安確保の徹底について」という書類と共に、上記の内容が届きました。

どう考えても、書類送るところ間違ってますよね。
空調業界・電気工事業界共に、保安確保については日々精進している業界です。
安全性を確保しろと言うなら、この規制緩和措置はおかしい!

以前から言ってますが、大体、エアコン設置工事に資格が必要ないということ自体おかしいですよね。
電気を置いても、エアコン内部には環境を破壊するフロンガスが充填されています。
エアコン運転中フロンガスは、コンプレッサーによって圧縮・蒸発を繰り返し、回路によっては危険な高圧ガスとなります。
また、フロンガスは基本的に爆発性も無く安全なガスの分類ではありますが、室内に大量に漏れ出すと窒息の恐れもあるし、ファンヒーターやコンロなどの裸火に触れると化学反応を起こし毒ガスにも変貌してしまいます。

この様な知識(資格)を持たない方たちに、危険な工事を任せられますか?
わたしは恐ろしくて仕方がありません。

この規制緩和で誰が喜ぶでしょう?
解かりますよね。
ルームエアコンを一番売っている業界です。
夏が来るたび、電気工事士の資格を持った職人さんを探しては使い捨てしてる業界です。
ここにはメーカーの思惑も入っているように聞きます。

ま、せめてもの救いは、「電気工事士が行う必要はないが、業として行うには登録が必要」と書いてあることでしょうか。
「登録電気工事業者」でないと、業務を行ってはダメということです。
登録電気工事業者(会社または個人)には、かならず主任電気工事士が在籍しているので、保安確保はその人が徹底しなさいというところでしょうか。

怖い怖い・・・施工技術の進歩が止まってしまうのが怖いです。。。

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