2021年12月4日土曜日

エアコン洗浄で取外して見つかるいろんな不良箇所をついでに手直し

初めてのお客様からエアコン分解洗浄のご依頼をいただき、本日再取付けにお伺いしてきました。

日立ジョンソンコントロールズ空調 RAS-AJ28J(W) (2019年製)スタンダードタイプです。
なんか今年は、日立のエアコン洗浄が多かった感じがします。

今回のご依頼は、「フィルター掃除しようと思って中を覗いて見たら、ファンにカビが見えて気持ち悪くなったんです。」との事。
特に臭いが出るとかの症状はありません。
寝室でお使いですから、ホコリが多いんですかね。
阿部的にはこのくらいはまだキレイに見えます。
凄いのいっぱい見てきましたから麻痺してるんですかね?(^_^;)
キレイ、汚いは、お客様の感覚によって違いますから、ご希望であれば洗浄させていただきます。

では取外しに掛かります。
これタマに見掛けるんですけど、コンセントにアース端子があるのにアース線を接続していない。
室外機は地上置きなので、室外機でアース取ってるのかと思ったら取っていない...
このエアコンを取付けた業者さんは、アース線を積んでいなかったんですかね?

こちらのエアコン、壁内を通る隠蔽配管で接続されています。
新築時に壁内に配管を敷設した際の、ケーブルが届かないとかはよくある事で、室内機の裏で接続して延長するのはアリです。
今回、この接続にWAGOコネクタを使われていました。
別にこれが施工不良とかは言いません。
阿部的にNGなだけです。また始まった...(^_^;)
ケーブル同士を簡単に接続できるWAGOコネクタは、電気工事業界では一般的に使われる様になりましたが、これも少しずつではありますが不具合事例が見受けられる様になっています。
これを屋外で使用している業者さんもいたりしますが、それは論外ですね。
阿部は一切使わないのか?と言うと、そうでもありません。
負荷の少ない回路、例えば照明のスイッチ回路や、複数本のアース線の接続など、数十ワット程度の負荷回路にしか使用しません。
コンセント回路などは、リングスリーブで圧着接続しないと気持ち悪くてたまらない性格です(u_u*)
ちなみに、このエアコンの最大消費電力は1,340Wです。

これもよく見掛けます。
修理の経験のない業者さんがやりがちです。
ここは室内機の裏側で、配管を繋いでいるところです。
グレー色の部分は断熱材で、冷房運転時に配管が冷たくなって結露しない様に保温するものです。
この断熱材に隙間があると、空気中の湿気がここに寄ってきて、湿度が高いときには露タレ(水漏れ)の原因にもなります。
テープを巻く際には、しっかりと隙間が見えない様に巻くのが基本です。
メーカーの施工説明書にも明記されていますし、修理の経験が豊富であれば自ずと理解できるハズです。

はぃ。ぶつぶつ文句言いながら取外しました(^_^;)

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

洗浄が完了すると、再取付けにお伺いします。
配管断熱後の写真は取り忘れました...(´;ω;`)

やっぱりWAGOで接続しているのを、見て見ぬふりができません(u_u*)

リングスリーブを圧着ペンチで、しっかりと圧着します。

絶縁キャップを掛けて、この上に絶縁テープを巻いて、完全な絶縁状態にして収めます。
WAGOより安心でしょ(*^^*)

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

ここでも気になる箇所を発見。

どうしても気になるのでカバーを外すと...
いやぁ...ポリシーのカケラもありませんね。
もしこの業者さんが電気工事士の資格をお持ちなら、資格剥奪すべき案件ですね。

はぃ。こんな感じに手直しさせていただきました。
ケーブルのサイズがVVF1.6x3cと言うのも、もの凄く気になりますが、隠蔽されているのでどうにもなりません...
このエアコン1台で、残念なところがいっぱいでしたね。

アース線もきちんと接続して、プラグを差し込みます。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して、お引渡しです。
手直しはすべて阿部の自己満足です。
最後に触ったのは阿部ですから、胸を張ってお客様にお引渡しできる様にさせていただきました。
お客様に見えないところだからこそ安全に。

「キレイにしていただいて、ありがとうございました。また何かあったらお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

2021年12月2日木曜日

ネット動画配信でアップロード速度が欲しいのでCATV回線の光化工事

いつもお世話になっているFB友さんからのご依頼で、愛媛CATVのネット回線を、同軸ケーブルから光ケーブルに替えて増速する、光化工事にお伺いしてきました。

こちらのお宅。
新築時からずっと愛媛CATVのテレビ・ネット・電話回線をご利用です。
ネット検索や閲覧に特に問題はありませんでしたが、最近ご自身でfacebookやYoutubeで動画配信を始めたところ、同軸回線ではアップロード側の速度を極端に抑えているため、かなりの時間が掛かるという事で、今回光化工事のご依頼をいただきました。

現在、光化工事を申し込んでも、引込みが完了するまで二ヶ月程度掛かります。
今回は9月にお申し込みいただいていました。

引込みが入ったので、本日お伺いしてきました。
白い箱が、新しく設置された光ケーブル用のV-ONUです。
箱に抱きついているのは、今までご使用されてきた保安器です。
切替工事が完了すると、また保安器を外しに来てくれるようになっています。

モデム類は、ダイニングキッチンにある戸棚の中に設置されています。

既存機を撤去して、同軸ケーブルと光ケーブルを入れ替えます。

引込側へ通りました。
かなり距離が長く、20mを超えています。

宅内側と引込側の光ケーブルを、メカニカルスプライスを使って接続します。

V-ONU内に整然と収めます。
サクサクっと書いてますが、屋根の上で風が強く、髪の毛ほどの光ケーブルをキレイに納めるのは、なかなか大変な作業です...

宅内側へ戻って、末端に光コネクタを取付け、受光レベルを測定して、異常がない事を確認し、S-ONUへ接続します。

S-ONUとTAを接続して、電源投入。
接続報告をCATVのセンターへ連絡して、通信が確立するのを待ちます。

ぼぉ~っと待っていても仕方ないので、テレビの作業に掛かります。
保安器に接続されていたテレビ用の同軸ケーブルを、V-ONUの出力側へ接続。

浴室の天井裏にある既存のブースターを撤去して、

V-ONUの電源部に取替えました。
V-ONUにブースターが内蔵されているため、別置のブースターは必要ありません。

今までSTBを通してでないとBS放送はご覧いただけませんでしたが、光化にする事によって、STBを介さずにテレビに内蔵されているチューナーでご覧いただける様になります。
なので、STBを撤去。

BSセパレーターを使って、テレビのBS端子へ接続。
これでテレビもBDも、簡単にBS放送がご覧いただける様になりました。

通信が確立できたので、持参したパソコンで速度測定を行います。
実はこの間に繋がらないトラブルがあって、1時間以上問題解決に費やしています...
センターとやり取りしながら、いろいろと試行錯誤してやっとの思いで繋がりました。
原因は不明のまま...

100Mbpsのサービスで上下90%以上の速度が出て、異常がない事を確認。

あとは、電話の通話テストを行って、お客様のWi-Fiルーターを設置して、問題なく通信ができる事を確認いただいてお引渡しです。
「おぉ、アップロードが早くなりました。これで今晩から快適に使えます。ありがとうございました!」と、大変お喜びいただきました(^^)
Hさん、途中時間が掛かってすみませんでした<(_ _)>

アベ冷熱技研は、「愛媛CATV契約代行・映像通信工事認定店」です。
お客様の生活環境に合ったコースをご提案・設計させていただきますので、お気軽にご相談ください。

2021年12月1日水曜日

いつものマンションリフォームで大変なことをしてしまいました...

ここ三日間ほど、頭痛が続いていて現場作業が辛いです...
予定通りに作業は進めていますが、事務所に帰ると死んだようになっています。
見積もりのご依頼を数件いただいていますが、しばらく時間が掛かりそうです...

そんな中、この三日掛けて、いつものマンションリフォームに伴う電気工事とエアコン工事にお伺いしてきました。
すみません...頭痛いので、かなり省いて記事を書きます。

いつもの様に、電気設備は30年以上経過しているため、電気器具はすべて取替えです。

分電盤は安全に使うための要です。

コンセント類も、古くなると接触が悪くなっていたりしますね。

クロスを貼り替えたついでに、新しいものに。

浴室の換気扇スイッチはON/OFFだけだったものを、タイマースイッチにしています。

照明器具も新しいものに。
雰囲気がガラッと明るくなります。

システムキッチンは建築家さんが取替えて、流し元灯やレンジフードの接続は阿部が行います。

今回もエアコン取替えがありました。
三日間のうち、二日目と三日目は天気が悪いとの予報でしたので、今回初めて初日にエアコン工事を行いました。
これがなんとも言えない結果に...

順調に作業は進んでいました。

作業が完了して、試運転を行おうとコンセントプラグを差し込んだとたん、、、

ボンッ!!!

えっ?! あ!しまった!!!

200Vでした...(´;ω;`)
暗くなるので焦っていたとは言え、いつものルーティーンを省いて電圧測定しなかったのは自分です。
このコンセントを取付けたのも自分ですから...
プラグを差し込んだ瞬間に鈍いバリスタの破裂音が鳴って、久々に体中の筋肉が溶け落ちる感覚を味わいました。
後悔しても既に遅しです。

現状を確認するため、分解していきます。

電源基板を外しました。

バリスタと言う部品が破裂しています。
この部品は、他の電子部品を高電圧から保護するためのバイパスとして使われています。

原因究明のために、少し言い訳を記載しておきます。
リフォーム前に、ここには100Vのエアコンが設置されていました。
専用コンセントがあるにも関わらず、足元のコンセントから電源を取っていたのでおかしいなと思いました。

基本、このマンションのエアコン専用コンセントは、全部屋100Vです。
以前の入居者が別の部屋へ200Vエアコンを設置していた様で、このコンセントからベランダを通って別の部屋へケーブルを延ばして、200Vのコンセントが転がしてありました。

酷い工事です。
通常、退去時には元通りに戻さなければなりませんが、放置されていました。
この時、阿部は確かに200Vを把握していました。

いつも通りの作業の流れなら、先に電気工事を行ってからエアコン工事に掛かります。
今回は、その逆で作業を行いましたから、分電盤のところも200Vのままです。
検電もせずコンセントを取付けたのは阿部です。
プラグを差し込む前に検電を省いたのも阿部です。
失敗とかミスとか言うより、「検電」という作業を省いた阿部の手抜き以外のナニモノでもありません。

霧ヶ峰くんにはかわいそうなことをしてしまいました...

帰社してすぐに基板を手配。

本日入荷したので、最後の電気工事を終えてから基板交換を行い、試運転。
無事に動作して、異常がないことを確認して完了です。

ダメですね。仕事を詰め込み過ぎると、必ずどこかにシワ寄せが来て失敗します。
12月になりました。
いよいよ師走です。
焦らない様に、確実な作業を心がけて頑張ります。

すみません、頭痛が酷くてこの辺で失礼します。。。