2021年5月6日木曜日

2年使用でカビが生えるプラズマクラスター搭載のエアコン分解洗浄

昨年からお待ちいただいていたお客様のエアコン分解洗浄が、ポツポツと入っています。
これから梅雨に入って除湿運転を始めると、何とも言えない臭いが出る様になって、慌ててご依頼いただくケースが増えてきます。
ご依頼はお早めにお願いします(u_u*)

さて、本日もお預かりしていたエアコンの分解洗浄が完了しましたので、再取付けにお伺いしてきました。

シャープ AY-H22EE6(2019年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。

まずは、室内機の取外しにお伺いします。
取外す際に、「去年使っていたら、換気扇動かすとエアコンからポコポコって音がしてたんですけど、エアコンが悪いんですかね?」と、お客様。
外して見ると、原因が解りました。
冷媒配管と共にテープ巻きされたドレンホースが、壁の中で山なりになっていました。
換気扇を動かすと部屋の中が負圧になり、ドレンホースから外気を吸い込んで来ようとします。
その際にホース内部に水が溜まっていると、その中に空気の泡が通る様になって、「ポコポコ」という音が発生しているんです。
ここは、再取付けの際に修正しておきます。

とりあえず、室内機の傾きはないか、水平器で確認しておきます。
大丈夫ですね。少し勾配が付いているくらいです。

さて、2年しか使ってないエアコンです。そんなに汚れてない様に見えます。
でもお客様はここを覗いてみて、気持ち悪くなってご依頼いただきました。
黒い斑点はカビです。ファンに付いているのは、ホコリですね。
このホコリも、数年すると湿気を含んでカビになります。

このエアコン、あのプラズマクラスター搭載です。
これ、吹出口のところに付いていますから、機器の内部は関係ありません。
室内を除菌するという謳い文句ですが、エアコン内部は除菌できていないですね。
というか、ユニット自体にも、黒カビが付着しています...

必要ありませんね。
値段を吊り上げるためのオモチャです。

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

洗浄が完了すると、再取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
ドレンホースはきちんと流れる様に修正しておきました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「賃貸マンションなんで、もともと据え付けてあった隣のエアコンは、管理会社さんに2回クリーニングしてもらったんですけど、もの凄い臭かったんですよ。最終的に本体ごと取替えてもらったんですけどね。こうやって取外して洗わないと、きれいになりませんね。また何かあったらお願いします。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

2021年5月5日水曜日

漏電遮断器がない分電盤取替えと専用コンセント増設電気工事

みなさん、連休はいかがお過ごしですか。
阿部は日曜日だけ休みました。
今年の目標は、「日曜日だけは休む!」です(u_u*)

という訳で、今日は大雨でしたが、午後から電気工事にお伺いしてきました。

初めてご依頼いただいたお客様で、「水槽用のコンセントを増設したいけど、分電盤が古すぎて気持ち悪いんです」と言うことで、先々週現地調査にお伺いしていました。
いやぁ、いい感じに油が乗っていますね(^_^;)

右側に漏電遮断器が見えますが、これはキッチンのコンセント回路だけ繋がっています。
一次側(電力メーターからのケーブル)は、主幹ブレーカーは無く、そのまま分岐ブレーカーに接続されています。
この分岐ブレーカーは漏電しても反応しない、配線遮断器です。
主幹ブレーカーがありませんから、容量オーバーすると電柱側のヒューズが切れてしまいます。
電柱側が切れてしまうと、電力会社へ連絡して復旧されるまで停電したままになってしまいますね。
この状態でコンセント増設は、かなりリスクが高いです。

電気を安全にご使用いただくために、漏電遮断器搭載の分電盤に取替えをお奨めさせていただいて、本日工事にお伺いしました。

まずは、既存の盤を撤去。

新しい分電盤を取付けていきます。

分電盤の取替えが完了すると、奥の部屋へケーブルを通していきます。

久しぶりにオール露出配線です。

分電盤と奥の部屋の間に階段スペースがあるため、天井裏隠蔽配線はできません。

この建物、生活はされていないそうで、大きな水槽がたくさん置いてあります。
「こういう状態なんで、見た目はいいですから」という事で、水槽近くまで露出配線でコンセントを設置。

ブレーカーをONにして電圧測定後、異常がない事を確認してお引渡しです。
「ありがとうございます。これで安心して使えます。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。

2021年5月3日月曜日

日立ステンレス・クリーンシステム搭載でもカビは生えるエアコン分解洗浄作業

以前、他のお部屋のエアコン工事をご依頼いただいたお客様から、今回は2台のエアコン分解洗浄をご依頼いただき、本日再取付工事にお伺いしてきました。

日立アプライアンス RAS-Z56E2(W)(2015年製)・RAS-G22E(W)(2015年製)


まずは、室内機を取外しにお伺いしてお預かりします。


今回、日立の白くまくんエアコンです。
日立独自のステンレス・クリーンシステムを搭載している機種ですが、ご覧の通りです。
確か謳い文句は、「ステンレスでエアコン内部の菌や汚れを抑制。」
そのステンレスの板は、吹出口から見えるところにしか貼り付けられていませんから、奥の方の樹脂ボディには黒カビがいっぱいです。

フィルター自動掃除機能もそうですが、余計な機能は何の役にも立ちませんね。
シンプルな構造にすればメンテナンスもしやすく、イニシャルコストもランニングコストも抑えられるのに、なぜ各メーカーは余計な機能を搭載するのでしょうかね?
せっかく高額商品を買っても、余計な機能のせいでメンテナンス費用が嵩むし、故障率は高くなります。
阿部は文句ばかりやねって言われますけど、言い続けないと変わりませんから。
損しているのは、「お客様」です。

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。


5.6kw 熱交換器↓


5.6kw ボディ内部↓


5.6kw ドレンパン↓


5.6kw ファン↓


2.2kw 熱交換器↓


2.2kw ボディ内部↓


2.2kw ドレンパン↓

2.2kw ファン↓


洗浄が完了すると、再取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、2階の2.2kwが完了。


1階リビングに取り掛かります。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

「やっぱり結構汚れていましたね。自動掃除機能とかいりませんねぇ。ありがとうございました。またお願いしますね。」と、とてもお喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

2021年4月30日金曜日

新築マンションで配管フルダクト仕上げとなぜか隠蔽配管のエアコン工事

新築マンションのご依頼が続きます。
昨日と本日の二日間掛けて、3台のエアコン新設工事にお伺いしてきました。

タイトル通り、新築なのになぜか隠蔽配管というお部屋があります。


最初にお客様からいただいたメールに添付されていた図面です。
「天井内配管」???の文字を見て、いやいやこれ図面だけでは見積もりもできませんという事で、現地調査にお伺いしていました。

室内機を取付ける場所はこんな感じでした。
あぁ、言いたい事が解りました。
室外機へ向かう冷媒配管は天井裏へ通せよと。
ドレン排水は逆勾配になるので、押入れの中へ入れろよと。

点検口を開けると、ドレン用の分岐管が立ち上がっていました。
ここへ差し込めという事ですね。
この和室、真ん中に位置していて外壁に面していないので、苦肉の策なんでしょう。

冷媒配管は、トイレの天井裏を経由して、奥の部屋の下り天井の中を通っていきます。
この横引きだけで6mありますよ...

そのまま外へ出てくれるのかと思ったら、梁があるので、ここで一度室内を立ち下げて屋外へ出すという、なかなかアクロバティックな設計です。
いやぁ、簡単にできると思ってるんですかね?
まぁまぁ大変な作業になりますよ。

配管が出てくるところは、玄関ドアの横。
どこのマンションもそうですけど、共用通路に室外機が並んで、ドレン排水がチョロチョロ流れる光景は、何とも残念ですねぇ。

では工事に掛かります。
まず、ドレン側のキャップを外すのですが、かなり慎重に取外したんですけど、クロスが破れました...
これ絶対破れます。
キャップのツバのところに、点々と接着剤が付いていて、硬化しているのでカッターでも切れません。
通常は内側にコーキングを少量付けて差し込むのがデフォルトなんですけどね。
気付かずに引っ張ると、盛大にクロスが破れてしまいます。
酷いものですね...

意気消沈しているところで、穴を覗いて見ると、、、逆勾配になっています...
解りますかね?奥の穴の方が手前より上がっているんです。

クロス破れたし、逆勾配なので、修正ついでに穴の位置を少し下げました。
下地があるので、これが限界です。
クロスの破れたところは、室内機の後ろに隠れてしまいます。

余計な時間が掛かりましたが、取付作業に掛かります。
位置決めをして、背面板を設置。


冷媒配管とケーブルを天井裏へ通していきます。
80Φくらいの塩ビ管が天井裏に設置されていて、その中を通していく形になりますが、6mありますから摩擦で進まず、まぁまぁ大汗かきます。

ここは引いて曲げて出して引いて曲げて出して引いて曲げて出しての繰り返しで、腕が棒です...


何事もなかったかの様に、MDダクトで化粧仕上げ。
この部分、どんな風にするかもの凄く考えて、なんとか納まりました。
最悪はテープ巻き仕上げになるかも知れませんでしたが、上手く仕上げる事ができました。

配管を接続していきます。
こういう場合の右出し配管はやりにくいですね。左配管にして欲しいものです。

ドレンは点検口のところで接続。
この主管って、上の階から立ち下がってきてるんですよねぇ。
トラップがない様ですが、絶対に臭いは上がって来ないんでしょうか?

外部配管はブラウン色のスリムダクトで化粧仕上げ。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成です。
右側のスペースは、将来もう一台別の部屋の室外機が座るスペースです。

試運転を行い、異常がない事を確認して1台目の和室が完了です。
ここまで5時間掛かっています...

次はリビングの工事に掛かります。
これまた変な位置に穴がありますね...


位置決めをして、背面板を取付けます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


こちらも外部配管はスリムダクトで化粧仕上げ。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成です。


あとは試運転を行い、異常がないことを確認して2台目リビングが完成です。
ここまでが昨日一日目の作業でした。

そして本日朝から、通路側洋室の作業に掛かります。
こちらは穴の位置は最適で、屋内側に配管化粧カバーは必要ありませんね。


室外機を置く場所はこんな感じですが、あれ?配管穴はどこ???


うわ...何ですかこれ...
これ、この穴のところに配管化粧カバーを取付ける事はできません。
さてさて...

まずは室内機を取付けて、配管類を接続していきます。


配管穴のところはどうしようもないので、フリーダクトで。
フリーダクトはあまり使いたくないんですけどね。仕方ありません。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成です。
フリーダクトのところは気にして見ないと見えない感じで良かったです。
他の階はどうなってるのか確認しましたが、この縦並びのお部屋は、まだどの階も設置されていませんでした。

あとは試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

一日半という長い時間が掛かってしまいました...

お客様には、「わぁ、思ってた以上の仕上がりです。他のお宅よりめちゃめちゃキレイにしてもらって、ありがとうございました。将来もう一台取付ける時もお願いしますね。」と、ご夫婦で大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。