2021年4月16日金曜日

隠蔽配管?埋設配管??ダメでしょコレなエアコン取替工事

相変わらずたくさんのご依頼をいただいていまして、ほぼ二週間先まで予定が詰まっている状況に、心より感謝申し上げます。
この時期は、「阿部さんは夏場は忙しいから、今のうちにお願いしておきます」と言う方々が多く、とてもありがたいです(^^)

そんな本日も、エアコン取替工事にお伺いしてきました。
三菱電機霧ヶ峰、お客様支給品です。


既存機は東芝製でした。
2006年製、15年お使いです。
まだ動いていますが、年式も古くなったので、壊れる前に取替えをご希望です。

室外機周りはこんな感じです。
あれ?配管が見当たりませんね?

もしかして隠蔽配管かな?と思ったら、え?
地中に埋まっている様に見えますけど...

室外機の隣の出窓の向こう側に配管が出ています。


あらぁ、真っ直ぐ立ち下げて、そのまま地中に...


パイプか何かで保護してるのかと思って、砂利を寄せて見ると、、、化粧テープ巻きじゃないですか...
この配管、2分4分というサイズの銅管を使っていて、手曲げ施工の場合は大きく曲げないと、すぐに潰れてしまうサイズです。
恐らくこれを施工した人は、カクカクと外壁に沿って曲げる技術がなかったので、こうやって砂利の下に隠したんでしょうね。
銅管は地中埋設でも耐えられますけど、通信ケーブルは屋内用電線で200Vの電圧が掛かっていますからね。
これも施工不良のひとつです。
どうしても埋めたい場合は、保護管の中へ通すのが基本ですね。

では作業に掛かります。まずは、既存機を撤去していきます。
埋設配管もズルズルっと...


既存の化粧カバーも撤去してしまいます。
足元が狭くて、まともに脚立が立たないので、かなり作業がし辛いです。
それに加え、ポツポツと雨が降り出しました...
終わるまで本降りにならないで(´;ω;`)

室内機も撤去。


配管穴にはスリーブが入っていません。
写真では見えにくいですが、右下側に筋交いが走っています。

気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。


位置決めをして、背面板を取付けます。
既存の配管穴に合わせると左に寄ってしまうので、できるだけ元の位置に設置できる様にセットします。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部配管はスリムダクトで化粧仕上げ。


こういうルートで、配管を室外機の方へ回していきます。
写真2枚で簡単に書きましたけど、狭くてカラダが動かず、ここでかなりの時間が掛かっています。
雨もパラパラしているし...

室外機に配管を繋ぐためにしゃがむ訳ですが、しゃがむにも一苦労...


なんとか配管を繋いで、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


ちなみに、なぜスリムダクトを高い位置で取り回しているかと言うと、外壁面に電源ボックスが2つあるので、それを交わすためです。


室外機周りはこんな感じで完成です。
既存機は足元が埋まっていましたが、今回は下にブロックも敷いて泥ハネ防止の役目も。

作業が終わると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

雨はなんとか小雨で済みましたが、狭いところでの作業に4時間も掛かってしまいました。

「狭いところで大変でしたね。キレイにしていただいて、ありがとうございました。新しいのは暖房が良く効きますね。これでこの夏は安心して使えます。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年4月12日月曜日

隠蔽配管のエアコンが古くなって効きが悪いので三菱霧ヶ峰へ取替工事

以前から何度かお声掛けいただいている関東方面にお住まいのお客様から、松山のご実家のエアコン取替えのご依頼をいただき、本日お伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2520-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。


既存機は日立製。
2002年製なので、19年目です。
リモコンの調子が悪いのか、動いたり動かなかったり。
あと、少し効きが悪い様です。

室外機はこちら。
配管は隠蔽配管になっています。
さすがに古いので、点検とか修理ではなく取替えをご希望です。

では作業に掛かります。
一応動くので、外す前にしっかり冷房運転を行って、フロンガスと一緒に既存配管内に滞留している冷凍機オイルも室外機側へ回収します。
効きが悪い原因が見つかりました。
3分のバルブの周りに漏れ出したオイルが付着しているので、ここからガス漏れを起こしていた様です。
黒ずんでいるので、かなり前から漏れていた感じですね。

撤去しました。
隠蔽配管流用なので、化粧テープを巻き直します。

カバーを外して見ると、案の定パテ埋めされていません。
ここが通気口代わりになってしまって、壁内に湿気が入り込みます。
小動物の通り道にもなりますね。

しっかりとパテ埋めしておきました。


室内機側も撤去。


新しい室内機の背面板を設置。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が終わると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

このお部屋は、関東の方から帰省した際に使用されているそうです。
これで快適にお過ごしいただける様になりましたね(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
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2021年4月10日土曜日

新築狭小住宅で引越業者に放置されたエアコン取付工事

初めてのお客様のご依頼で、エアコン×2台の取付工事にお伺いしてきました。

取付けるのは右側のお宅で、2台とも2階設置です。
敷地目一杯に建てられた、いわゆる狭小住宅です。
ブロック塀と建物の間はカニ歩きでしか通れなく、室外機を置ける状況にありません。
1階のリビングにエアコンが付いていますが、室外機は玄関脇に置かれています。

配管穴は既に開いています。
今回取付けるのは、この二部屋。
手前はまだいいですけど、奥側はかなりシビアです。

2階の窓から見下ろすと、こんな感じです...
ハシゴ作業ですが、お隣の敷地にハシゴを立てさせていただかないと、取付けは絶対ムリです。
その辺はお客様がお隣様へ交渉いただいて、許可をいただいています。

奥側の室外機はここにしか置くところがありません。
かなり狭いですが、仕方ありませんね。
壁面置きにするとか、二段置き台でブロック塀より上に上げてやる方がいいですが、裏の方も建物が接近しているので、室外機の運転音や吹き出す風でクレームが出てはいけませんので、ここに地上置きとなります。

手前の方は、玄関脇にリビングの室外機があって二段置台があるので、この上に設置します。
室外機が2台ありますが、今回これを設置します。

引越業者が外して持ってきたそうですが、見積もりだけして音沙汰がなくなったそうで、困っていたところアベ冷熱技研を見付けていただいたそうです。

すぐに取付けるつもりだったのか、外してきた配管にはフレアナットを付けたままで、ビニールテープで巻いています。
でも、触ると水が大量に出てきました...

ちゃんとテープが巻かれていないので、配管内に雨水が溜まっていたんですね。

もう一方は、中途半端に巻かれたビニールテープに土がいっぱい...
プロの空調屋さんなら、絶対こんな事はしません。
配管もお客様の大切な持ち物です。
この扱いは酷いですね。

どちらにしろ配管の長さが足りないので、今回はこの配管は使いません。

室内機もこんな感じです。

フレア接続口にビニールテープを巻かれると、粘着剤がへばりついて、キレイに取るのに時間が掛かります。
次に取付ける業者さんの事を考えれる職人であれば、絶対にやらない行為ですね。

お客様にとっては音沙汰なくてラッキーだったのかも知れません。
阿部にとってはイライラの境地です(^_^;)

では作業に掛かります。
両方とも新築ですから、慎重にハシゴを入れます。
腰痛が治らないので、これだけで脂汗が出ます...

配管穴は開いてるので、先に配管化粧カバーを外壁に取付けていきます。
狭いので、上がり下りがかなり窮屈で、思った以上に作業が捗りません。

室内機を取付けていきます。
位置決めをして、背面板を設置。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部配管はスリムダクトで化粧仕上げ。


こちら側に室外機は置けないので、裏の方へ回り込ませます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成。
ブロック塀が近いですが、結構風通しはいいです。
この夏使っていただいて、効きが悪い様ならお客様が風向ガイドを取付けるそうです。

2台目に掛かります。


こちらはお隣の駐車場にハシゴが立てられるので、比較的サクサクと...


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成です。
新築で玄関横に二段置きは、少し残念ですね...

あとは試運転を行い、


異常がないことを確認してお引渡しです。

「キレイにしていただいて、ありがとうございます。工事代も思ったほど高くなくて良かったです。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。