2020年10月12日月曜日

毎年水漏れに悩まされている量販店施工のエアコン分解洗浄

電気工事組合青年部時代の後輩の紹介で、エアコン分解洗浄のご依頼をいただき、本日再取付けにお伺いしてきました。

東芝 RAS-562EDR(W)(2013年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。

まずは取外しにお伺いする訳ですが、「ハシゴがいるんですけど、ちょっとやり辛いかも」と後輩から聞いていたんですけど、これはなかなかの狭さ。
作業できるかな?
しかし、量販店らしい配管化粧カバーの使い方ですね。
2m以内はカバー代金込み。それ以上は高額な追加料金が必要なため、こういう施工はちょくちょく見掛けます。

ハシゴを伸ばしてみて、改めて.......大丈夫か?これ。。。


上がるのにも一苦労です。

それなりの装備を持ってきていないので、片手でハシゴを握って、片手で配管を外していくという、アクロバティックな作業です。
まぁ後ろに倒れても、命に関わることはなさそうです...

ドレンホースを外して、あ!これだ!
中にヘドロが見えます。

何とか室内機を外しました。


貫通スリーブなどは入っていません。
外側へ向けて勾配を取って穴を開けていますが、大量に水漏れするのはなぜでしょうか。


原因は室内機のドレンホースを見て、一目瞭然でした。
これだけ大きくトラップしていては、ドレン水が溜まり続けて、いずれはヘドロ状になって詰まってしまいます。

水漏れの原因が解って良かったですね。

あと、ダストボックスがキレイなので、いつもお掃除されてるのかと思ったら、「ボックスの中にホコリが溜まるって聞いてたんで楽しみにしてるんですけど、全然溜まらないんで、いつも私がフィルター出して掃除してるんです」と。。。
もしかすると故障しているのかも知れませんね。東芝ですから。 え?

お預かりした室内機を分解していきます。
ファンにはびっしりとカビが付着していますね...

ドレンパンの排水口が見当たらないなぁと思ったら、詰まっていました。
これでは排水ができずに、大量に漏れてしまいますね。

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。


ファンにびっしりと付着していたカビも、どんどん洗い流していきます。


ドレンホース内に水圧を掛けてみると、ヘドロが大量に吹き出てきました...
もうこれは、施工不良以外何者でもありませんね。

熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると、再取付けにお伺いします。
配管穴の位置が少し高いので、


1cmほど下へ広げます。


気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


今日は電柱作業などで使う、胴綱を持ってきました。
これで両手が使えます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

写真をお渡しすると、「え?こんなもんが詰まってたんですか?中もかなり汚れてたんですね。臭いも取れて良かったです。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

量販店施工のダイキンうるるとさららのエアコン分解洗浄

いつもお世話になってるお客様のご紹介で、エアコン分解洗浄のご依頼をいただき、本日再取付けにお伺いしてきました。

ダイキン ATR63SPE3-W(2015年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。


取外す前にパネルを開けてびっくり!
自動掃除機能がちゃんと機能していないんじゃないですか?というくらい、びっしりのホコリ...
これはもしかすると故障かも知れないので、お客様に確認しておいていただきました。

ポンプダウンしてガスを回収しようと室外機のカバーを外して、ここでもビックリ!
いやぁこれ、危なかったですよねぇ。
差し込み不足です。
接触が悪いと、発熱してしまいます。
端子台には温度ヒューズが付いていますが、急激な発熱の場合、最悪は発火してしまいます。
ここはきちんと治しておきました。

配管を外そうと、配管カバーを開けて、あらあら。
断熱不良です。
ここは再取付けの際になんとかします。

室内機の右側から、外へ向けて配管が出ているのですが、ここにシーリングキャップが使われています。


キャップを外すと、貫通スリーブは入っている様ですが、隙間だらけで気密性が保たれていませんから、風の通り道になってホコリが付着しています。


外してみました。
一発目開けようとして、途中でずらして開け直したんですね。

とりあえず、室内機をお預かりして帰ります。


お預かりした室内機を分解していきます。
ダイキンの自動掃除機能付きのエアコンは、ほぼこんな感じになっています。
フィルター掃除機能、やめればいいのに。。。

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると、再取付けにお伺いします。
取外す際に、ドレン水が大量に出てきたので気になっていたのですが、どうも怪しい...


室内機の背面板の下面が天井面から430mmに対して、配管穴の下面は420mm?
1cmですけど、逆勾配になっています。
これでは水の流れが悪くても仕方ありませんよね。

で、測っていて気が付きました。
吹付けの断熱材で分かりませんでしたが、ケーブルがありました...
この穴開けた人はこのケーブルに気づいてたんでしょうか?
一発目を途中で止めたのは正解だったですね。恐ろしい...
まぁ、こんなところにケーブルを通している、電気工事屋さんの責任は大きいと思いますが。

配管穴を下へ向けて少し広げました。


元の貫通スリーブを挿入。


穴の方が大きくて気密性を確保できないので、アルミテープで隙間を防ぎました。
パテ埋めやコーキングを使う場合もありますが、パテだと脂分が壁に染み込んでしまうのと、コーキングは乾くまで取付けができないというデメリットがありますね。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


断熱不良だったところは、断熱材を追加して隙間なくテープを巻いておきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

写真をお渡しすると、「わぁ、こんなに汚れてたんですか!キレイにしてもらって、ありがとうございます。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。