2020年7月3日金曜日

今までエアコンがなかった増築された和室へエアコン新設工事

今年の2月に、CATVのネットサービスにご加入いただいたお客様のご依頼で、エアコン新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2219-W 霧ヶ峰標準タイプをお買い上げいただきました。


今回設置をご希望のお部屋は、かなり前に増築された昔ながらの和室です。
左側は床の間、右側は駐車場なので、この位置しか取付けができません。

では工事に掛かります。
梅雨時期ですから雨が普通なんですけど、やっぱり憂鬱なものです。
配管作業時に水分が配管内に入らない様、シートをしっかりと張ります。
ホント、雨の日はこの作業が余計に時間が掛かりますね。

カッパを脱いで、室内作業に掛かります。
位置決めをして、背面板を取付けます。
壁はモルタル壁なので、スライド金具で補強。

配管穴を慎重に開けていきます。


配管穴には貫通スリーブを挿入。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成。
配管はスリムダクトで化粧仕上げ。


あれ?エアコンの電源はどうするの?って思いますよね。
こちらのお宅、増築とリフォームを繰り返されていて、内玄関にある分電盤から建物反対側の和室までの配線経路がまったく取れません...
まったく取れないと書きましたけど、リフォームでキレイにクロス貼りされたリビングを露出配線するか、キレイに外壁リフォームされた玄関に穴を開けて、外壁を露出配線すれば専用回路でいけます。
誰でもそんなこと嫌に決まってますよね(^_^;)

この分電盤、お家の規模の割に回路数が異様に多いのは、リフォームをされる都度、回路数が増えていったためです。

という事は、この和室も専用になっている可能性が。
和室にはコンセントが一箇所しかありません。

このコンセント回路を調べてみるために、ひとつづつブレーカーを切って、どの回路が切れるか確認していきます。

ありました。
和室のコンセントと照明が一つのブレーカーに繋がっています。
他の部屋のコンセントを調べてみましたが、和室と繋がっているコンセントはありません。

という事は、和室コンセントと照明の専用回路となります。
分岐ブレーカーの容量は20Aです。
今回設置したエアコンの最大運転電流は15A。
標準的な運転であれば5A~8Aしか流れないので、この部屋のコンセントから分岐しても支障はありません。
(注:既存のコンセントで大きな容量の電気製品を使用しないことが大前提です)

という事で、エアコンの設置場所と反対側にあるコンセントまで、ケーブルを延長していきます。


長押の中を通して、こんな感じで立ち下げて。


少し見た目が悪いですが、ボックスを付けて内部でジョイント。
コンセントは新しいものに取替えました。
延長コードのプラグが転がっていますが、横に小さな液晶テレビが置いてあります。
畳の下に延長コードを敷くのは危険ですので止めてください(^_^;)

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「あらぁ、キレイにできましたね。他の部屋のエアコンも阿部さんにお願いしたら良かった。また何かあったらお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2020年7月2日木曜日

3階寝室に念願のエアコン取付工事

8年近く前に、太陽光発電システムの電力量計の取替工事をご依頼いただいたお客様から、エアコンの取付けをご依頼いただき、午後からお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2219-W 霧ヶ峰標準タイプをお買い上げいただきました。


建物は、鉄骨造3階建て。
写真右上窓のお部屋に取付け希望です。


お部屋はこんな感じで、エアコン専用コンセントはこんなところにあります。


天井面からコンセント上部まで350mm。


室内機を取付ける幅は十分にありますが、阿部が考えている工法では、ここに入るかどうか微妙な寸法です。


室外機は2階にあるベランダへ設置。
2階のベランダへハシゴを持って上がっての施工も考えましたが、上げるのはもちろん大変な作業ですけど、後々のメンテナンス(洗浄や修理)を考慮すると、その度にハシゴを持ち上げる様な工法は適切でないと考えて、お客様にご提案。
「誰かに見せる訳じゃないし、見た目は気にしません。阿部さんのやりやすい方法でいいですよ。」と快諾いただきました。

まぁどちらの工法も「やりやすくはない」んですけどね(^_^;)
阿部が選んだ工法はこちら。

まず位置決めをして、配管穴を開けていきます。
え?足元に?って思いますよね。

配管穴には気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入します。


背面板と屋内用化粧カバーのMDダクトを取付けていきます。
もう解りましたよね?

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
コンセントの位置と引き戸の位置がビチビチで、配管接続にかなり苦労しています...

外部配管はスリムダクトで化粧仕上げ。
高さ的にハシゴは必要なく、脚立で作業が可能です。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


2階ベランダ周りはこんな感じで完成。


室内機周りはかなりタイトな感じですが、何事もなかったかの様に設置できました。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。


「わぁ、もっと凄い事になるんかと思ってたのに、全然違和感ないじゃないですか。やっと念願のエアコンが付きました。他の部屋のエアコンも古くなってきたんで、またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2020年7月1日水曜日

入り組んだ配管経路でエアコン室外機を1階地上置き

初めてのお客様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。


既存機は三菱霧ヶ峰。
この年度モデル流線形で好きだったんですよねぇ(^^)

ちょっと調子が悪いみたいで、お客様支給品へ取替えをご希望です。

室外機は屋根置きでしたが、大きな室外機を屋根上に置きたくないとの事で、1階地上置きにします。
ちょっとこの配管経路、大変そうですよぉ...(^_^;)

では作業に掛かります。
まずは既存室外機を・・・


撤去しました。

過去、スリムダクトを外さずに外壁塗装をしてしまっているので、どうしても跡が残りますねぇ。
いい外壁塗装屋さんは、ダクトなどを取外しての塗装を奨めてくれます。

この配管が出ているところ、、、
軒下の角で、よくこんなところに穴を開けたなぁと、変に感心してしまいます。


案の定、取外しに手こずりました。
もう無理矢理感満載の穴ですね...

背面板もモルタル壁にビス留めしているので、ビスがほとんど効いていません...


すべて取外しました。


新しいエアコンを取付けに掛かります。
スライド金具を使って、上下で背面板を支えます。

室内機を掛けるのですが、取外し時同様に、配管を通すのに難儀しました(´;ω;`)


こんな角度で突っ込まないといけないんですから、そりゃ大変です...


今日は蒸し暑かったので、先月手に入れた空調服で作業してみました。
扇風機を着ているみたいで、かなり快適です。
ただしファンの音がまぁまぁ耳に付きますね(^_^;)

こんな感じでダクトを収めていきます。


かなり曲がりを多用しての配管経路。
ハシゴを掛けれるところが限られているので、かなり苦労しての作業です。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
新しいエアコンも三菱霧ヶ峰でした(*^^*)
また今晩から快適にお過ごしいただけますね。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

アベさんに付けてもらったエアコンが落ちたので全部点検してください!

昨日お昼、事務所に帰ると電話番をしている母が、「何年か前にウチで取付けたエアコンの室内機が落ちたんで、全部点検してください言うて電話掛かってきたよ!」と、走り寄ってきました...

え?落ちた?室内機が???なんで?

すぐにお電話させていただいたら、7年前に知り合いの電気工事屋さんからのご依頼で、年末の繁忙期に急遽お伺いさせていただいたところのお客様でした。

「とりあえず出入りしている業者さんに応急的に直してもらったんですけど、取付けたもの全部点検をお願いできませんかね?」

急いで他の予定を変更して、今朝、状況をお聞きするためにお伺いしてきました。
もうお伺いして現状を確認するまでは、寝れないし冷や汗は出るしでもぉ...
気が小さいもので(u_u*)

見せていただいた写真がこちら。
見事にお辞儀していますね...(・_・;)

エアコンは既に、出入りされている業者さんが復旧しています。
復旧された業者さんによると、石膏ボード壁の下地のないところに、数本だけビス打ちして、そのまま掛けていたから、ビスが外れて落ちたそうです。


「他のエアコンも気になるので、全部点検してもらえませんか。」と、お客様。

それはごもっともです。

でもちょっと待ってください。

これ…
 
ウチが取付けたエアコンじゃないんですけど…( ̄▽ ̄;)

アベ冷熱技研で取付けさせていただいた室内機はこちらの3台になります。


ダイキン製うるるとさららモデルが2台と標準タイプが1台。

施工写真をお渡して、ご説明させていただきました。
ウチは、下地のない石膏ボードにビスだけ打って15kg超える室内機を掛ける様な事は、恐ろしくてやりません。
下地のあるところは下地を狙って、無いところはしっかりとボードアンカーを多用して留めていますからご安心ください。

お客様、最敬礼で「大変失礼しました。申し訳ございません。」と平謝りされていました...
こちらこそ、なんかすみません、お気の毒です。。。

当時のBlogを読み返して、このエアコンを取付けたのがどんな業者だったのか察しはつきました。


量販店ですね。
標準工事じゃないからと言って、放置して帰った業者みたいです。
なぜお客様がアベ冷熱技研に連絡をしたかと言うと、当時、阿部がちゃんと名刺をお渡ししてご挨拶していたからです。

帰りに室外機を見ると、あれから増えている気がします(^_^;)

エアコン工事は誰に頼みますか?
その業者さんは信頼のおける、有資格者ですか?
誰が取付けに来るかわからないところでエアコンを購入すると、大変な目に遭いますね。
いい業者さんを見付ける目が、お客様に求められている時代です。
気を付けたいですね。

とまぁ、こうやって書いてますけど、そもそも論をここでいいですかね?

はっきり言ってこの取付けた業者を責める前に、エアコンを取付けるのが判っている場所なのに、壁の中に下地がないというのがそもそもの問題ですよ。
いわゆる「大工の手抜き」ですね。
下地があれば、ビスで留めても十分な強度が得られる訳です。
ここ最近のフィルター自動掃除機能付きエアコンは、室内機の重量が15kg以上と増しています。
ボードアンカーを多用したとしても、下地がある場合の強度とは雲泥の差になります。
大きな地震が起きれば、今回の様な落下も起こる可能性がありますね。

大工さん、ポリシー持って仕事しましょうね。