2019年3月15日金曜日

エアコン専用コンセントが無いお部屋へ三菱霧ヶ峰エアコン新設工事

いつもお世話になっているお客様から、「阿部さんの空いとる時でええけんね。夏が来るまでにエアコン付けたいんよ。ほやけん言うて先延ばしして阿部さんも忙しなったらいかんけん、早めにやってもろたらありがたい。」(^_^;)というご依頼をいただきまして、本日工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2218-W 霧ヶ峰標準タイプをお買い上げいただきました。


取付けるお部屋は、玄関脇にある応接スペース。

夏にお客さんが来られた時に、扇風機で汗かきながらお喋りしていたそうですが、さすがに昨年の夏は暑すぎて大変だったらしく、「今年は絶対エアコン付ける!」となったそうです(^_^;)

建物自体は築80年を超えているそうです...
リフォームを繰り返してきたそうですが、そもそもこのスペースにエアコンを付ける想定ではなかった様で、エアコン専用コンセントがありません。

室外機を置くスペースはどうしますかね?

外は駐車場になっていて、車や自転車などが置いてあります。
地上置きにすると、スペースが狭くなってしまいますねぇ...

専用コンセントを増設する訳ですが、分電盤に予備スペースがありませんねぇ...

これもちょっと、どうするか考えないと...

分電盤とエアコンの位置関係です。

分電盤は内玄関側へ設置されています。

天井裏が見えれば、隠蔽配線で施工可能です。
が、、、1階には点検口がありません。

ちょうど真上の2階が畳のお部屋だったので、床をはぐれば行けると思います。

とりあえずここまでが事前調査でした。
御見積書を提出させていただき、即答即決いただきまして、本日お伺いです。

2階の畳の部屋から天井裏へアクセスできるか、地道に釘を抜いてコンパネを切断。


天井裏を覗いて見ると...
周りは梁と土壁に阻まれて、八方ふさがりです...(´;ω;`)

それも1階の天井は、リフォームを繰り返して三重天井になっていて、天井にすらアクセスできない状態です...
これ、ちょっと無理です...
ここで悩んでいる時間はありません、お客様に状況をご説明し、別の方法をご提案。
「古い家やけんなぁ。そりゃ仕方ないわぃ。阿部さんのやり良い方法でやってもろたんでええけんな。」という事で、ピシッと切り替えて次へ進みます。

電源工事を後回しにして、エアコンを取付けていく事にします。

位置決めをして、背面板を取付けます。

配管穴を開けていきます。

この壁もリフォームを繰り返して、厚みが20cmもあります...

気密性確保のため、貫通スリーブを挿入しておきます。


室内機を掛けて、屋外作業へ移ります。


はぃ。室外機は地上置きにせず、壁面置きにします。

今回は、久々にアルミ製の架台を使います。
特に深い意味はありません。こちらのお宅で以前、他のお部屋のエアコン工事の際にアルミ製を使ったので、それに合わせました(^_^;)

室外機を乗せて配管接続。
電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


では、電源工事の方へ。
分電盤は空きスペースが無いので、増設ボックスを使ってブレーカーを増設。


フタを閉めると、こんな感じです。

分電盤が河村電器産業製。増設ボックスはパナソニック製です。
阿部はカワムラを信用していないので、基本使いません(u_u*)

天井裏からケーブルが通せなかったので、こんな風にしました。

増設ボックスの真後ろに抜いて、ホワイト色のモールで。

エアコンの脇まで延長しました。

「あら、キレイにできとるやん。これなら目立たんけんええねぇ。」とお客様(*^^*)

コンセントを取付けて、電圧測定。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。


室外機周りはこんな感じで仕上がりました。

壁面置台の脚の高さは、阿部(身長175cm)が真下に立っても頭をぶつける事はありません。
ドレン水は塩ビ管を使って、表の側溝へ流れる様に延長しました。
これで駐車場も今まで通りに使えますね。

「あらぁ。ホンにキレイにできたねぇ。室外機も邪魔にならんし。面倒掛けましたなぁ。これで夏が来ても暑い思いせんで済むわぃ。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2019年3月14日木曜日

単相2線式で電気容量不足のお宅で単相3線式化容量増設電気工事

昨年年末にCATVの新設工事にお伺いした際に、電気工事とエアコン工事をご依頼いただいていたお客様宅で、電気容量増設工事にお伺いしてきました。


建物は結構年季が入っている平屋で、電気設備も昭和を感じさせる設備です。

ご覧の通り、黒白の2本線が見えますが、これが単相2線式と言って、100Vしか取れません。
このお宅で200Vの機器を使いたくても、200Vが取れないのが単相2線式です。
電気容量も30Aと限られています。
最近では仮設で電気を使う場合とか、自動販売機くらいしか使われていませんね。

宅内分電盤はこんな感じです。

主幹容量が30A。
100Vしか使えませんから、このお家全体で3000Wまでしか使えません。
ちょっと使いすぎると、主幹ブレーカーが落ちてしまうレベルです。
でもこの分電盤、単相2線式なのに、6回路分岐とか多くない?って思ったんですけど、それは後ほど...

既存でエアコンが2台設置されています。
1台は専用回路ですが、もう1台は足元のコンセントから取っていました。
今回、もう2台エアコンを取付けたいとの事で、専用回路増設と全体的な電気容量増設でご依頼いただきました。

まずは電気図面を描いて、四国電力へ電力申請を行います。


申し込みが受理されると、工事に掛かります。
押入れの点検口から天井裏へアクセスします。


幹線ケーブルと各部屋の増設ケーブルを通していきます。

平屋なので天井裏スペースが広く、忍者の様に動き回れます(*^^*)

土壁ですが、ベニヤ板を貼っている部屋は壁内に隙間があるので、そこへ通していきます。


幹線と各増設回路のケーブルを、分電盤のところにまとめます。


キッチンのレンジ脇へレンジ専用回路を。


洗面所が寒いので、電気ヒーター用に専用コンセントを。


足元から電源を取っていたエアコン用に、専用回路を。


キッチンにもエアコンが欲しいので、エアコンを取付ける場所に専用コンセントを。


座敷にエアコンはあるけど居間にもエアコンが欲しいとの事で、エアコン専用コンセントを。


屋外の幹線ケーブルは塩ビ管で保護して、立ち上げ、立ち下げしておきます。

先週の作業がここまででした。

昨日、四国電力から新しい電力量計が届いたので、本日朝から作業にお伺いしてきました。


まずは、既存の分電盤を撤去します。


開けてビックリでした。

この分電盤、もともとは単相3線式だったものを、わざわざ改造して単相2線式にしていました。
しかも、無理矢理接続されている線のサイズが2.0mm...
よく今まで焼けませんでしたね。。。

新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。

宙ぶらりんのブレーカーが手前に見えますが、停電時間をできるだけ短くするために、一部電源を活かしたまま作業しています。

分電盤が完了すると、メーター周りの作業に掛かります。
ここからは全停電作業。
電力量計を撤去します。


新旧交代です。新しく取付けるのは、スマートメーターです。


ケーブル末端を加工して、メーターをセット。


トルクドライバーを使って、規定トルクで締め付けます。


すべてのケーブル接続が完了すると、絶縁抵抗計を使って漏電回路がないか確認をします。


あとはカバーを取付けて、電源投入。

主幹容量は30Aから60Aへ容量増。
分岐回路も6回路から12回路になりました(*^^*)

各部屋の専用コンセントで電圧を確認して、宅内作業完了です。


あとは後日、引込班が電力柱からの引込ケーブルを張り替えて、すべての工事が完了します。

アベ冷熱技研の工事はここまでで完了、お引渡しとなります。

これで安心して電気をお使いいただける様になりましたね(*^^*)
また週末には、エアコンの取付工事にお伺いさせていただきます。

アベ冷熱技研は「四国電力(株)請負計器工事認定店」です。
登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行いますので、この様な電気工事や修理・点検もお気軽にご相談ください。

2019年3月12日火曜日

自家用電気工事に使う防保護具耐圧試験のお手伝い

四国電力松山試験所で、松山電気工事協同組合の事業のひとつ、「防保護具耐圧試験」のお手伝いをしてきました。

自家用電気工事の際に使用する「防保護具」は、労働安全衛生規則第351条により、絶縁防保護具は6ヶ月以内毎に定期自主検査(耐圧試験等)が義務付けられています。
松山電気工事協同組合では、希望される組合員に対して、定期的に耐圧試験を実施しています。

まずは各組合員に、試験所まで持ち込んでもらった防保護具の数量チェック。
絶縁胴衣、高圧シールド、低圧シールド、蛇腹式シールド、絶縁ヘルメット、高圧用絶縁手袋、絶縁長靴と、種類ごとにまとめていきます。


自分たちのお手伝いは、受入れと仕分け作業。
耐圧試験は、有資格者の方々に作業していただきます。
ここに防保護具をセットして、高圧電流を流して、異常がないかテストします。


不良があると、チェックされます。


この絶縁長靴は、この部分が傷んでいました。

この防保護具は使用できませんから、新しいものを購入していただきます。

合格したものは、試験年月を押印します。


耐圧試験が終わると、今度は各組合員のボックスへ仕分けしていきます。

似た名前の工事店は、タマに入れ間違いがありますが...(^_^;) 二度チェックするので大丈夫です。

仕分けが完了すると組合事務所へ運んで、各組合員に引き取りに来てもらって終了です。

これで組合員が安全に作業できますね(^^)
みなさま、ご安全に。