2019年1月27日日曜日

平成30年度技能検定(冷凍空気調和機器施工)の検定補佐員としてお手伝い

日曜日でお仕事はお休みですが、朝早くから松山共同高等職業訓練校で開催された、「平成30年度冷凍空気調和機器施工技能検定」の実技検定のお手伝いに行ってきました。


今年も「検査補佐員」を委嘱されまして、受験されるみなさんを見守ります。

一昨日の金曜日に、会場設営のお手伝いにも行っていました。
結構やることが多いんですよね(^_^;)

当日の朝は9時説明開始。みなさん緊張の面持ちです(*^^*)
9時30分に、用意スタートで一斉に作業開始。

最初の段階は、与えられた図面からベニヤ板へ実寸を描き込み。
配管をベンダで曲げ加工、接続部分のフレア加工などを行っていきます。
それぞれの経験からいろいろなやり方があって、見ていてワクワクします(*´艸`*)

早い人は40分程度でガス溶接作業に掛かりますが、今年の受験者さんたちは結構慎重で、時間目一杯まで使って作業していました。

ガス溶接は冷凍機・空調機を扱う職人としては基本中の基本作業です(^^)

作業が終わって、これで完璧!と思った人から、最後の気密試験に掛かります。
気密試験を行うと、漏れていようが失敗していようが、手直しは一切できません( ー`дー´)

作品を水槽に沈めて、窒素ガスを流して規定圧力4.0MPaまで昇圧します。
規定時間放置し、漏れがなければ「気密試験は」合格です。
みなさんここで緊張の糸がほぐれて、満面の笑顔になります(*^^*)

今年、実技検定の受験者数は、二級が17名中4名が欠席。1名が途中棄権。


一級は大幅に少なく、4名でした。

受験者のみなさんが帰った後、昼食を挟んで審査開始です。
仕上がりの綺麗さも判定基準のひとつです。

採点は減点方式。
図面通りの寸法になっているか、ミリ単位で減点されていきます。


ベンダで曲げた所の配管の変形まで、デジタルノギスを使って正確に判定されます。


フレアナットもバラして、フレア部分が鏡面仕上になっているかもチェックされます。

ガスが漏れなければいいというだけではなく、与えられた材料をいかに効率よく使い、どこまで綺麗に仕上げるかというところまで審査する、厳しい判定基準です。

一級、二級の中から、仕上がりの良さと基準適合率を見て、今回は二名ずつの作品をチョイス。

この優秀作品の結果と、後日行われる筆記試験の成績を加味して、優秀者表彰を行います。

成績優秀者には、晴れの舞台で表彰状と盾の授与式が行われるんですよ。
阿部は平成16年度 愛媛県技能士会長賞をいただきました(*^^*)

この上に、愛媛県知事賞があるんですけどね...(^_^;)

技能検定合格者にとっては、一生付いてまわる、国がその技を認める国家資格ですから。
→ 厚生労働省:技能検定制度について

資格取得はその人のレベルアップだけでなく、気持ちの上での責任感と一層の向上心を持つことができます。
特にこの技能士制度は、自身の腕試しの様な感覚で受験ができます。
阿部は、「電気工事は電気工事士へ。」と同じく、環境問題の観点からも「エアコン工事は冷凍空気調和機器施工技能士へ!」という時代が来ることを、切に願っています。

これからもこの業界の発展と、優秀な技術者育成のお手伝いができる様、頑張ってまいります(^^)

2019年1月26日土曜日

無理して自分で取外し配管が折れてしまったエアコンの修理・取付作業

ネット経由のお問い合わせで多いのが、エアコン分解洗浄に次いで、エアコンの室内機の配管折れ修理です。
お引越しの時などに、引越業者に折られたとか、ご自分で外そうとして無理やり捻って折れるとか、いろいろあります。

今回のご依頼も、ご自分で外したら折れてしまったと言う案件です。

ここまで潰れてしまうと、修正は不可能ですね...

引き取りにお伺いした時には、この様な状態でした...

配管外さずに取外したご様子です。
「外すのにかなり大変な思いをしたでしょう?」とお聞きすると、苦笑いされていました(^_^;)

お預かりして持ち帰ります。
折れている配管をカットします。


新しい配管に取替えて、溶接接続します。


銅管自体を高温加熱して、ロウ付けします。


溶接が完了すると、漏れがないか、窒素ガスを充填して気密試験を行います。


暖房時の運転圧程度に加圧して、一日置きます。


一日置いて、圧力が下がらなければ合格です。
保温材を巻き直して、取付日まで保管します。


という訳で、本日取付けにお伺いしてきました。
こちらのお宅は、賃貸住宅です。
配管穴は既存のものがありました。

お客様が取付けようとされていて、背面板が既に設置されていました。
でもこれ、穴の位置が合ってないのと、石膏ボードの壁にねじ込み式のボードアンカー使われていたので、安全のため一旦全部撤去します。

小動物侵入防止のため、配管穴に貫通スリーブを挿入しておきます。


配管穴に合わせて、背面板を設置。
強度の高いボードアンカーと、下地があるところはしっかりとビス止めしておきます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行います。


ご自分で外されたとの事でしたので、ちょっとガス圧も測定してみましょう。


15分~20分程度、暖房運転をしてみましたが、2.3MPaまでしか圧が上がりません。

暖房運転時は、通常2.5MPa~3.0MPa程度の圧力が必要です。

吹出温度も37℃と、少し低めです。

これも通常は40℃を超えて欲しいところです。

ただし、今日は松山市内でも雪が舞う低気温。

ガス圧は低めですが、しばらく使っていただいて様子を見ていただく事にしました。

いかがですか?
ご自分で外したら取外し代金が無料ですが、配管が折れたばっかりに通常の取外料金の3倍以上の修理代が掛かりました。

「もう二度と自分でやりません。」と、経験されたみなさんは同じ様に言われます。
餅は餅屋にお願いしますね(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が修理・点検を行うので、安心してお任せいただけます。

2019年1月25日金曜日

計測機器・トルクドライバーの校正試験を受けてきました

午前中、松山電気工事協同組合の事務所で開催されていた、「計測機器・トルクドライバー校正試験」に行ってきました。

電気を安全に使うために、電気工事士はさまざまな計測機器を使用しています。
漏電がないか点検を行う絶縁抵抗計(メガー)、きちんとアースが取れているか測定する接地抵抗計、電圧や電流値を測定する回路計(テスター)など。


松山電気工事協同組合では、電気工事業を営む者にとって必要不可欠なこの3種類の測定器の校正試験を、組合員に対して「無料(3点1セットのみ)」で行っています。

校正試験は組合員を3つのグループに分けて、3年に一度受けることができる仕組みになっています。

メーカーに送って校正してもらうのが基本ですが、この試験機を使用することで、その場で校正試験ができるため、現場が疎かにならないと言うメリットがあります。

四国電力の計器認定店は、トルクドライバーの試験も行われます。

アベ冷熱技研も四国電力の計器認定店なので(^^)

校正試験に合格すると、合格シールを貼ってもらえます(*^^*)

一昨年買い換えた、ほぼ新品ですから合格して当然ですけどね(^_^;)

はぃ。これでまた安全に作業できる様に、お客様が安心して電気を使える様になりましたよ(*^^*)

2019年1月23日水曜日

隠蔽配管や施工不良箇所などいろいろ問題が見つかったエアコン取替工事

アベ冷熱技研のサイトをご覧いただいた初めてのお客様のご依頼で、3台のエアコン取替工事にお伺いしてきました。

エアコンはすべて支給品。
新品2台(パナソニック・シャープ)と中古1台(東芝)。
隠蔽配管2箇所、2階~1階露出配管1箇所です。

「隠蔽配管なのと、3台まとめてなので少しお安くできますか?」との事でしたが、ちょっとそうも行きそうにない感じで現地調査させていただき、御見積書をお渡し。
「大幅に予算オーバーです...(^_^;) でも内容見たらそうですよねぇ...いりますよねぇ...わかりました。阿部さんにお願いします。」と、少し悩まれていましたが、心良くご依頼いただきました。

その、そうも行きそうにない感じの工事の模様をどうぞ(^_^;)

まずはこちら。

見た瞬間「あらぁ...」と、ため息が出ました。

お聞きすると、お客様がこの様にご希望されたそうですが、結局実用性が悪いので、今回引き戸の前に設置することになりました。

こんな感じになっているので、右側の収納はまったく使えません。


1階なので露出配管かと思いきや、隠蔽配管です。

隠蔽配管流用します。

ポンプダウンして、既存機を撤去。


木板を引き戸に挟み込んで、配管を通すところをカット。


スライド金具を使って、背面板を設置。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


収納内部は、テープ巻き仕上げ。
これで収納も有効に使える様になりました。


室外機も接続して真空引き完了。
真空引きの写真撮り忘れです...


あとは試運転を行って、1台目完了。


2台目は既存機がナショナルの年代物。
右側のクロスがえらく汚れていますが、水漏れとはちょっと違う様です。


こちらは2階~1階露出配管なので、ハシゴ作業。
結構角度的に厳しい作業です。


既存のスリムダクト流用ですが、これがまた酷い...
所々、無理にビス締めをしたのか、割れています。


ウォールカバーもこのアリサマ...
ビスも無くしたのか、鉄ビスを使っているところが茶色くサビてしまっています...

このスリムダクト、全部取替えたいところですが、建物の裏という事と、予算の関係でこのまま流用です...

配管を取外す時に気が付きました。
ガス漏れしていた様です。

ハシゴ上でモンキーを回す力が入らなかったのか、ナットの締め付けが緩かったので抜けた様です。
もしかすると、壁のクロスが汚れていたのは、オイルだったのかも知れませんね...

室内機を外しました。
わぁ...この施工した業者さん、いろいろやらかしてますねぇ...


コンセントを取り替えようとはぐって見ると、アース線が刺さっていないし...


とりあえず、エアコンを取付けていきます。


配管穴に貫通スリーブが入らないので、内側にもしっかりとパテ埋めして、気密性を確保します。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


あとは試運転を行って、2台目完了。
クロスを拭いてみましたが、まったくきれいになりませんでした...(T_T)


3台目もナショナル製の年代物。
寝室なので、風が直接当たらない様に、市販のフラップを取付けられていました。


室外機は隠蔽配管でベランダ置き。


さすがにこのジャバラは触るとボロボロなので、新しいものに取替えます。


室内機を取外していきます。

隠蔽で右からドレン出すのは止めてほしいですね。
取替時に合わせるのに苦労します。
あと、ケーブルをワゴで接続するのは、エアコン工事する人間にとってはどうかなと思います。

室内機を外して見ると、背面板が外れかかっていました... 危ないですね。


既存機を撤去しました。


位置決めをして背面板を取付けます。

配管が短いので、ユニオン継手を使って延長。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

配管のウォールカバーとジャバラの部分は、新しいものに取替えました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してすべての工事が完了です。

いかかですか?
隠蔽配管などの工事の場合、配管部材などの必要がない分、安く仕上がると思われる方が多いですが、実際には標準工事の倍以上の手間と時間が掛るため、それほどお安くはできません。
量販店などが隠蔽配管流用の取替工事を断るのは、その様な理由があるからです。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。