2018年9月28日金曜日

お手入れしているのに臭いが出る富士通ゼネラル製エアコン分解洗浄

エアコン分解洗浄が完了したので、再取付けにお伺いしてきました。

富士通ゼネラル AS-Z63W2W(2010年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。


まずは、室内機を取外しにお伺いする訳ですが、取外しの際にフレアナットが結構軽い力で緩みました。
え?もしかして...

ちょっと配管周りが湿っていたので、お客様にお聞きすると。
「なんか少し効きが悪いのかなぁ?とは前から思ってました。二階だし西陽が当たるんで、こんなもんかなぁと。」

もしかすると、ガス不足の可能性が出てきました。
とりあえずお預かりして、再取付けの際にガス圧点検もしてみますね。


お預かりした室内機を分解して行くのですが、内部がこんな感じになっていました。

取外す際にかなり見た目がキレイなぁと思ってお聞きしたら、ネットでいろいろ検索して、ご自分で試行錯誤されながらお手入れされていたそうです。

手の届く範囲はキレイになっていましたが、見えない奥や裏側の方のはカビがビッシリ付いていました。

見た目がキレイでも、臭いが取れない原因はこういうところにあるのです。

電気系統を取り除いて完全分解。

富士通ゼネラルも、シャープに次いで部品が多く、嫌になる機種です(^_^;)

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると、取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると、試運転を行います。


ガス圧測定を行ってみましたが、既定値内でガス不足の様ではありませんね。

やはり、熱交換器の目詰まりが原因だったかと思われます。

「わぁ、やっぱりプロにしてもらうと違いますなぁ。臭いもせんし、風の量も増えた感じがします。Blog見て、ここに頼まんとイカンって思いよったんですよ。お願いして良かった。他の部屋もお願いすると思うんで、またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

2018年9月27日木曜日

エアコンの室外機がゴォーっと凄い音を立てているので修理作業

いつもお世話になっている食品加工会社様からのご依頼で、エアコン室外機からの異音修理にお伺いしてきました。

三菱電機製のパッケージエアコン室外機です。

運転すると、結構ドスの効いたゴォーって言う音が鳴り続けています。

音を聞いただけで悪い箇所が判りましたので、早速部品を手配。
調べてみると2008年に生産終了とありましたが、ほぼ共通部品なので、本日入荷。
交換修理にお伺いしてきました。

何が唸っていたかと言うと、ファンモーターです。

ファンモーターのベアリング内に異物が混入すると、それが擦れて延々と異音が出る様になります。
放って置くと、ベアリングが変形して、モーターが焼き付いてしまいます。

モーター軸がファンに固着して、なかなか取れませんでしたが、何とか...

指で軸を回転させると、ゴォーっと唸ります。

密閉型モーターなので、モーターごと取替えます。
部品があって良かったですね。


新しいモーターを装着。


元通りに組み直して試運転。

お客様に、「え?これ動いてんの?」と聞かれるくらい静かになりました(^_^;)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が修理・点検・分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

2018年9月24日月曜日

親戚からの依頼で12年前の三菱霧ヶ峰をエアコン分解洗浄

もぅ数十年会ってない県外在住の親戚の子と、共通の友人経由でFacebookで繋がりまして、阿部がもの凄い汚れているエアコンをキレイに洗っている投稿を見て、「うちの実家のもやって。洗浄代は私が払います。」とメッセージをもらいまして、本日洗浄完了した室内機を再取付けに行って参りました。

三菱電機 MSZ-ZXV63TS-W(2006年製) フィルター自動掃除機能なしの標準タイプです。


2006年製で12年経過しています。

基本、10年以上経過しているエアコンの分解洗浄はお引き受けしていません。
今回は、アベ冷熱技研で購入してもらい、当社責任施工させていただいたのと、三菱電機製という事も考慮し、親戚であることも踏まえて引き受けました。

取外した室内機は、電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了したら、取付けに伺います。
室内機を掛けて、配管類を接続します。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させるのですが、写真がありません???
撮影した記憶はあるんですけど、この前後数枚の写真が無くなってしまいました(T_T)
きちんと真空引きはしておりますので<(_ _)>

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「いやぁ、ありがとう。こんなに汚れとったんやねぇ。これでアタシが生きとる間は安心やわ。」と、実家のおばちゃん...(^_^;)
ん~、エアコンはおばちゃんほど持たんと思うよぉ~(*´艸`*)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

2018年9月23日日曜日

農業用ハウスで循環ファンを運転するための電源引込新設工事

いつもお世話になっている、農業技術サポートのサンテックさんからのご依頼で、農業用ハウスへ電源を入れる工事にお伺いしてきました。

以前、電気を使っていた名残りがありますが、現在は引込線もカットされていて電気が使えません。


以前は電灯・動力を使われていた様ですが、今回は電灯の100Vだけ取れればいいとの事です。


今回から、品種を変えて栽培を初めたので、ハウス内の空気を循環させる循環ファンを動かしたいというご希望です。


タイムスイッチを使って、設定した時間に運転する仕組みです。

ハウス内の配線工事やタイムスイッチなどは、サンテックさんが施工されました。

阿部は、四国電力への申請と、引込柱周りの電気工事を行います。
まずは、図面を描いて四国電力へ電力申請を行います。


申請が受理されると、工事に掛かります。
今日は日曜日なんですけど、ずっと天気予報とにらめっこしてたんですが、晴れマークは日曜日だけだったので、本日決行です。

お客様のご希望で、この年代物の木柱を流用です。
腐ってて折れたら最悪なので、押してみたり蹴り入れたりして確認(^_^;)

大丈夫そうなので、ハシゴを掛けて倒れない様にロープで固定。

5mほどなんですけど、足場も悪くて気持ちのいいもんじゃありません(T_T)
とりあえず、自撮りする余裕はありますが...


既存の一次側ケーブルは被覆が劣化しているのと、嫌な感じに変色しているので、当然取替えです。

これステップルで木柱に留められていたので、撤去する方に時間が掛かりました。
別に撤去しなくてもいいんですけど、新しいケーブル立ち下げるのに邪魔なもので(^_^;)

新しいケーブルは、塩ビ管で保護して立ち下げます。


四国電力から送られて来たスマートメーターを取付けます。

アベ冷熱技研は四国電力計器認定店なので、メーターの取付けもやりますよ(^^)

前もって作っておいたブレーカーボックスを取付けます。

屋外でもコンセントを使いたいとのご希望で、コンセント回路も取っています。

ハウス内からのケーブルを、ボックス内で接続。
しっかりと防水処置をしておきます。


アース棒もしっかりと打ち込んで接地。


ケーブル接続が完了すると、絶縁抵抗計を使って漏電箇所がないかチェックします。


こんな感じで完成です。


後は、引込業者さんが電力柱から引込みを入れてくれると、電気が使える様になります。

連休明けの27日までに引込みを入れていただける様、四国電力から連絡がありました。
そうか、連休だったんですね...(T_T)

アベ冷熱技研は「四国電力(株)請負計器工事認定店」です。
 登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行いますので、この様な電気工事や修理・点検もお気軽にご相談ください。

2018年9月22日土曜日

15年目で冷房が効かなくなったダイキン天カセエアコンを三菱電機ZRタイプへ取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、自宅リビングに設置されている天井カセット形パッケージエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 PLZ-ZRMP80SELFR 人感ムーブアイ搭載スリムZRタイプをお買い上げいただきました。


既存機は2003年製のダイキン。15年選手です。
広いリビングとキッチンが続きになっていて、リビング側とキッチン側にそれぞれ3馬力の天カセが設置されています。

奥様が調理の際に、料理が乾燥するのでキッチン側はほとんど使われておらず、主にリビング側のみ使われてきたそうですが、この夏「どうもエアコンの効きが悪くなった。」との事で、先月末頃にご相談いただいていました。

こちらのお宅、以前にもルームエアコンの取替えで一度掲載させていただきましたね。
室外機が全部、ブロック塀側に設置されていて、建物側へ吹出す様になっています。

なぜこの様な設置方法になっているかと言うと、新築当初はブロック塀が無くて、お隣のお庭へ向けて設置するのは、音や風の問題があってこの様な設置になったそうです。
今はブロック塀があるので、今後入れ替えの度に建物側へ設置していくことにしています。

話がそれてすみません(^_^;)
エアコンの効きが悪い原因を探っていきます。
一番奥に設置されているのが、リビングの室外機です。

運転してみると、ファンも回っているし、コンプレッサーの運転音も聞こえます。

カバーを開けて内部を点検。。。え?
あ、気の弱い方はマジマジと見ないでください(^_^;)

よく見る光景ですが、これが原因で効きが悪い訳ではなさそうです。

しかし単相200Vで3馬力のエアコンに、電源ケーブル2.0mmのVAは信じられません。
メーカーの仕様書ではブレーカー容量30Aなので、それを満たす2.6mmか、CV5.5sqのケーブルでないといけませんね。
実はこれ、結構見掛けるんですよねぇ...

また話がそれました...(^_^;)

冷えない原因は、ガス不足か圧縮不良、四方弁の不具合の様です。
冷媒配管が冷たくありません。
この時、ゲージマニホールドを持っていなかったので、ガス圧測定はできませんでした。

「どちらにしても15年経ってるので、取替えてください。阿部さんまだお忙しいでしょうから、手の空いた時でいいですよ。キッチン側のエアコンが使えますから、急ぎませんので。」と、ありがたいお言葉を頂戴しましたが、キッチン側も同じ年式なので何が起こるか判りません。
急いでお見積りをさせていただき、機器を手配しました。

しかし... メーカーにエアコン室外機が在庫切れ...(T_T)
製造上がりが1ヶ月後と言う納期が出てきました。

仕方ありません。
日本国内は、水害から台風、地震で、たくさんの地域が被災しています。
まだまだ暑い時期ですから、エアコン復旧は最優先。
ものが無いのは当然だと思います。

という訳で、結果お客様のお言葉に甘えさせていただく様になり、約一ヶ月後の昨日から工事に取り掛かっていました。
初日の昨日は、室外機周りの撤去・搬入・電源ケーブル新設でした。

先ほど書きましたが、入れ替え時に室外機の向きを変えていきますので、今回取替え機と、そのすぐ側にあるルームエアコンの室外機を取外します。

なぜルームエアコンも外すかと言うと、距離が近すぎて、パッケージエアコンが吐き出す熱風をルームエアコンが吸い込んでしまい、サーキュレーションを起こしてしまうため、同じ方向に向けるためです。

この時、やっとゲージでガス圧測定ができましたf(^_^;)

わぁ...キレイさっぱりガスが残っていませんね。
今年いきなり効かなくなったので、恐らく機器内部から漏れたものと思います。

撤去するためにブレーカーを切る訳ですが、名称のブレーカーを切ってもエアコンが切れません???


おかしいなぁ...どうなってるんだろう?
じっと目を凝らして見ると。。。

酷いですね、この電気工事屋さん。最終チェックができてない証拠です。
一つづつずれていますよ。これは後で修正しますね。

室外機を撤去しました。


すごいですね。
パテ埋めされてないから、この穴が通気口代わりになってますよ。
小動物も入り放題です。

冷媒配管がユニオン継ぎ手で繋がれているのは想定内です。
ここは後ほど、溶接延長します。

気になったのは、室内室外の接続ケーブル。
1芯が微妙に切れていました...
このエアコン、よく動いていましたね(^_^;)

被覆が切れたところから水が入ったのか、緑青の様になっていました。
隠蔽配管とケーブルは流用するので、切れている所を切断して圧着延長します。

室外機を置くところを決めて、架台を組みます。

底面の腐食防止と、少し高さを上げる事で放熱効率をよくします。

新しい室外機をセットしました。

既存機は一番奥にありましたが、床暖ボイラーの眼の前なのと、窓があるためこの位置まで移動しました。

電源工事に掛かります。
分電盤から、VVF2.6mmx2cを2系統引っ張ります。


壁内は通らないので、天井裏から外壁側へ。

塩ビ管を使って保護、立ち下げます。

基礎を横引きして、室外機まで延長しました。


2系統引っ張ったのは、キッチン側の室外機へも。

どうせ近い将来こちらも取替えになるので、この際に入れ替えておきました。

名称通りにブレーカー位置を変更。
ブレーカー容量を20Aから30Aに取替えて、電源工事完了です。


電源工事をやっている間に、親父が配管溶接延長を行っていました。

狭い場所なので、作業はかなりやりにくいです。

こんな感じで延長、接続完了です。

と、ここまでが昨日の作業でした。
突然雨が降り出したりと結構バタバタでしたが、何とか室外機周りが完了。
電源工事がなければ、もっと早いんですけどね...

で、本日。
室内機周りに取り掛かります。


室内機を降ろす前に配管類を外すのですが、ドレン管は手で回したらスポッと外れてしまいました(・_・;)

ダイキンの場合バンドで締め付けるところなんですが、「バンドが無いよねぇ~。接着剤で付けてるのかなぁ?」と思ってたんですけど。
凄いですねぇ、今まで水漏れしなかったのが凄いと思います(^_^;)

既存機を降ろしていきます。
「わぁ!凄いですね!こんな機械でやるんですか。初めて見ました。」と、お客様がかなり感動されていました(*^^*)

でもこれ、開口部と室内機の寸法がビチビチで、かなり神経使いながらゆっくりと降ろしました。

これも酷いですね。
最低開口寸法は860mmです。

これは設計士さんが悪いんですか?大工さんが悪いんですか?空調屋さんの指示不足?
新築時はいろんな業者さんとの間の意思疎通が重要ですね。

仕方ないので、必死で850mm角まで開口しなおしました。
それ以上は、天井補強が入っているので無理です。

余計な時間が掛かってしまいました。

既存の配管経路は、梁があるのと天井補強があるので、経路を変えるため延長します。

あ、接続部分はこの後、しっかりと断熱してあります。

室内機を吊るためのアングルを取付けて、吊りボルトを降ろします。


新しい室内機を吊り込みます。


ホント、開口寸法がビチビチで、神経使います。

かなり狭いスペースに腕を突っ込んで、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

今日は晴れましたが、湿度が高いのでムシムシ。
しっかりと真空引きします。

室外機周りは、こんな感じで完成です。

ルームエアコンの室外機は奥の方へ設置しました。

今回設置の室外機には、吹出ガイドを取付けて、上向きに放熱する様にしています。

ブロック塀が近いですから、この様な対策は省エネ面だけでなく、機器の寿命にとっても重要です。

室内機にパネルを取付けて、電源投入。
試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。


人感ムーブアイ搭載のスリムZRタイプは、三菱業務用パッケージエアコンのフラッグシップモデルです。

省エネで、快適なリビング空間の完成です(^^)

「お忙しい中、ありがとうございました。これで当面安心です。また他の部屋も同じ年式なので、また近いうちにお願いするかも知れません。また阿部さんにお願いしますからね。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

ところで、どこからガス漏れしていたのかどうしても気になったので、持ち帰った室内機を分解してみました。

オイルっぽいのが見えたので拡大してみます。

あぁ、間違いない、ここからのガス漏れですね。
オイルまみれになってました...

15年目ですから、寿命と考えましょうかね。
ダイキンだし(^_^;)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。