2016年10月24日月曜日

ガス漏れダイキンから三菱電機スリムERへ天カセ5HPエアコン取替工事

たべもの雑貨enowaさんのご依頼で、業務用パッケージエアコンの取替工事にお伺いしてきました。


たべもの雑貨enowa 『エノワ日和』 → http://enowa.exblog.jp/

お時間あればBlog見てください。インスタもFBも、なんとも言えない店主の世界観。
ぜひ行ってみてくださいと言わなくても、行ってみたくなる文章と写真。
案の定、ランチ時には女性で満席です。

今回のご依頼は、店舗のエアコン取替え。

三菱電機 PLZ-ERMP140EEK 5馬力天カセ4方向吹出しパッケージエアコンをお買い上げいただきました。


既存機はダイキン製5馬力。

8月に冷房の効きが悪いので、ダイキンのサービスに点検してもらったところ、ガス漏れしているとの事で、修理するか、新しいものに取替えるか悩まれていて、FB友の阿部にご相談いただきました。

で、どういう状況なのか判断するために、とりあえず点検にお伺い。

形的には結構な年式のものですね。

運転圧を測定します。
充填されているフロンガスは、懐かしの「R407C」。
業務用エアコンに数年間の間だけ搭載されましたね。
今はR410AもしくはR32が主流になってしまいましたが。

ガス圧、低めですね。
全く無い訳ではありませんが、猛暑の夏場では能力を発揮できるレベルではありません。

さて、修理か、取替えか。。。

まず、年式が古い。
漏れ箇所を治すのに高額な費用を掛けても、他の場所が故障する確率は高いです。
その故障部分の部品がなければ、修理はできません。
食品を扱うお店なのでこの汚れも気になりますが、洗浄にも費用が掛かります。
あと電気代。
この当時の機種と、現在の機種では、消費電力がかなり違います。
初期コストは掛かりますが、長い目で見ると効果は出てきます。
またいつ壊れるかビクビクしながら営業するよりは、省エネタイプにサクッと替える方がメリットが大きいですよね。

という訳で、お見積りを提出。
とりあえず、全く冷房が効いていない訳でもないので、ダマシダマシ使いながら、いろんなプランでご提案。
かなり何度もメッセンジャーで打ち合わせとプラン変更しながら、2ヶ月...
決まりました。

では、工事に掛かります。
ちょっと難問があったので、工事予定は2日間見ていただきました。

施工方法は、既存流用です。
2階の天井裏通って、4階屋上までは外壁を立ち上がっている配管。
これは足場組むか、高所作業車じゃないと取替えは無理です。
その予算はないので、流用です。キッパリ(^_^;)

難問はこの室外機。当然100kg超えですから、ここまで上げ降ろしのがエライコッチャです(´・ω・`)
「クレーンで降ろしたらええやん」という甘い考えは通用しません。
道は狭いですが、クレーンは何とか通れます。
ただし、上空は電線が密集していて、クレーンのジブが交わせないんです。

あと残っている方法としては・・・人力(T_T)
もちろんエレベーターなんかはありません。
階段はこんな感じ...


屋上に上がるにつれて、じわじわと狭くなってきます...


最後の階段は人が一人通れる位の狭さ...


急な階段を登りきった所で、室外機を回転させなければならないという、なかなかアクロバティックな搬入&搬出です(T_T)


まずは搬入。

新型は90kgなので、100kg超えてないという気持ち的な部分と、最初の気合いでなんとか上げました。
あ、大人4人居ましたけど、最後の階段はほぼ二人です...
上げてる途中の写真が無いのもご理解いただけると思います(^_^;)

次に撤去した室外機も搬出。
こんな感じです。

118kgの巨体が一気に滑り落ちて来るので、アングルを噛ませながらじわじわと降ろしていきます。
無事ケガ人もなく、室外機も無傷で搬入・搬出完了です。
はぃ、ケガはしてませんけど、体中プルプル震えてますが(´;ω;`)

屋上は10月だと言うのに、日差しがきつくて大変な作業です。
シートを張って、日差しから逃れながらの作業。


室内側へ掛かります。
既存機を撤去して、既存のアングルを流用しながら、新しい室内機の吊りピッチでアングル位置を調整。


室内機を吊り込んで、配管類を接続していきます。


ムーブアイ搭載パネルを取付けます。


配管接続が完了すると、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


既存配管流用ですが、断熱材が朽ちているところは...


こんな感じで補修しておきました。
断熱材がはげていると効率が悪くなりますし、結露水が室内の方へ落ちる可能性もありますからね。


外周りはこんな感じで完成です。


リモコンも取替えて、電源投入。


試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

夕方遅くまで掛かりましたが、搬入・搬出が思ったほど時間掛からずでしたので、一日で完工できました。
「ほんとに、ありがとうございます。༼;´༎ຶ ۝ ༎ຶ༽ 冷蔵庫に◯◯万入れて冷やしてるので♪  集金待ってます(⌯꒪͒ ૢ∀ ૢ꒪͒) 」と、大変お喜びのメッセージいただきました(^_^;)
ね、ちょっと違う世界の人って感じ(*´艸`*)

持ち帰った室外機の、ガス漏れ箇所を探ってみます。


オイル漏れ発見。


四方弁近くの溶接箇所から漏れてる感じですね。

どちらにしろ処分です。

フロン排出抑制法に則って、残っているフロンガスはきちんと回収し、破壊処理に出してすべての作業が完了です。


アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2016年10月22日土曜日

エアコンが臭いのと異音がするのでエアコン分解洗浄&修理作業

「以前、エアコン移設工事をお願いして、大変丁寧に取付けしていただき、ありがとうございました。今回それとは別のエアコンの分解洗浄をお願いします。」と、ご依頼いただきました。

日立アプライアンス製 RAS-SX50Y2 (2009年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。

まずは取外しにお伺いします。
運転すると結構カビの臭いが広がります...(^_^;)
ファンが高速回転を始めると、なんとも言えない音が出始めました。
ファンモーターの異常の様です。
分解するついでに、モーターの取替えもお奨めさせていただきました。

室内機を取外して、お預かりします。
電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


組立時にファンモーターを新しいものに取替えます。

軸を指で回すと、ゴーって言う音が響きます。
内部のベアリングにゴミが入った感じですね。
分解と同時に取替えるので作業費は掛からず、モーター代だけで済みますね。

洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

異音もなくなり、カビ臭も消えました。
「ありがとうございます。子供が小さいので気になっていたんです。」と、とてもお喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

2016年10月19日水曜日

10年経過する前にきちんと掃除しておきたいという事でエアコン分解洗浄

BlogやFBで繋がりのある建築家さんのところにお勤めのお客様から、「そろそろ10年だし、うちのエアコンかなり汚れていると思うんで、阿部さんお願いできますか?」と、エアコン分解洗浄をご依頼いただきました。

日立アプライアンス RAS-S50W2(2007年製) フィルター自動掃除機能付きです。


まずは室内機を取外しにお伺いします。
これよく見掛けるんですけど、ここのビスはステンレスが基本だと思います。
仕方なく鉄製を使う場合は、コーキング被せるとかして欲しいですよね。

ダクトカバーの縁取りもコーキングしてないから、雨水入り放題です...

配管外す時に気が付いたんですけど、室内室外を繋いでいるケーブルが1.6mmでした...
200Vで5.0kwに1.6mmとか信じられないので、再取付時に2.0mmに取替えさせていただきます。

サイズが違うと何がいけないかと言うと、ケーブルの許容電流値が違うため、フル運転が続くと熱を持ったり、最悪はケーブルの被覆が溶けたり端子台が焼損したりします。
金額的にはほとんど違いがないので、アベ冷熱技研は2.0mmが基本です。
というか、メーカーの施工説明書には2.0mm使用の指示がありますので。

あっと...誤解があるといけませんから、書いておきますね。
この建物も、このエアコン取付けたのも、知り合いの建築家さんのところじゃありませんから、そこはお間違えの無いように<(_ _)>

持ち帰った室内機を分解していきます。
日立のあるある...(^_^;)

ダストボックス内はキレイなのに、ブラシの裏がホコリの山。
えぇそうです。日立あるあるです(^_^;)

室内機は、電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「うちのかなり汚れてるハズなんで、写真撮っといてください(^_^;)」と言われてたんですけど、なんか阿部的には全然汚れてない感じですが...
「わぁこれ黒いのカビなんですね?これでも汚れてない方なんですか?キレイにしていただいて、ありがとうございました。」と、とてもお喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研