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2019年7月11日木曜日

三菱 エラーコード U8 表示でエアコン停止 部品手配で修理作業

晴れたかと思えば雨になったり。雨が上がったら蒸し蒸しと暑くなったり。
嫌な梅雨が続きますね。

今日は注文していた部品が入荷したので、午後から修理にお伺いしてきました。
以前、他のお部屋で分解洗浄をご依頼いただいたお客様から、お仕事で使われているスタジオのエアコンが動かないので見てほしいとのご連絡をいただき、先週お伺いしていました。

三菱電機製の天カセタイプです。

電源を入れるとしばらくは送風運転をしますが、冷たい風が出ません。
エラー表示が出るまで15分程度掛かるので、室外機の方を確認してみましょう。

数十秒ごとにリレー音や、コンプレッサーが起動し始める音が聞こえますが、すぐに停止してしまいます。
その際、ファンが回りません。
通常、コンプレッサー起動前にファンが回り始めるのですが、ファンモーター系の異常ですかね?

室内へ戻ってリモコンの表示を確認。
エラーコード「U8」。


やっぱりファンモーター系の異常ですね。


メーカーに確認したところ、ファンモーターの在庫は十分あるとの回答。
「モーター換えるなら、基板も一緒に換える方がいいですよ」とのメーカーサービスの助言。

確かによく見ると劣化している部分もあるので、同時に取替える事にします。

価格を調べるとモーターより基板の方がかなり高額でした...(´・ω・`)
お客様に修理費用をお伝えして、「買い換えるよりは安いですから、お願いします。」との事で、早速部品を手配。

思ったより早く入荷したので、本日修理にお伺いです。
外装をバラして、基板とモーターを取外していきます。


コントロール基板、新旧交代です。


基板は共通部品のため、ディップスイッチでこの機種に合った設定を行います。


新しい基板を取付けて、コネクタを元通りに差し込んでいきます。


ファンモーターも新旧交代。


動作部品なので、しっかりと取付けます。


さっきまで日が当たって蒸し暑かったんですけど、風が出てきて暗くなってきました...嫌な予感がします。
急いで外装を元通りに組み立てていきます。


ポツポツと雨が降り出します...


電源を投入して、試運転開始。


問題なく冷風が出る様になって修理完了、お引渡しです。

「わぁ、ありがとうございます。部品来るの早かったですね。本格的に暑くなる前に治してもらえて良かったです。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

お客様とお別れしたら、ドシャ降りになりました...(^_^;)

やっぱり阿部が神ってるんじゃなくて、お客様が神ってるんですね(u_u*)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が修理・点検を行うので、安心してお任せいただけます。

2019年6月28日金曜日

分解洗浄させていただいたエアコンから水漏れ...漏れ箇所見つかるも...

昨年11月にエアコン分解洗浄をご依頼いただいたお客様から、「前みてもらったエアコンなんですが、水が出るようになったんです。理由や対策ありますか?」と、メッセンジャーで動画が送られてきました。

室内機左の下辺りから数秒に1回、小さな水滴が落ちています...


エアコンの水漏れの原因には、様々な要因があるため、一概にこれと断言できるものはありません。
ただし今回の水漏れは、当社が分解洗浄した後の、最初の冷房運転での症状ですから、点検にお伺いさせていただきました。

まず最初に、屋外のドレンホースに虫でも入ったかな?と思い、サクションクリーナーで吸い出して見ましたが、異常なし。

室内機のカバーを外して、水が漏れてくる所を入念にチェックしていきます。


どうにも取付けた状態では確認できない所もあるので、室内機を外しました。

室内機を目視点検するも、漏れてきそうな所を確認できず。

ひとつ気になったのが、もともと付いていた背面板の位置。
室内機下面より配管穴がかなり高い所に、前回阿部が貫通スリーブを挿入したため、余計にドレンホースが逆勾配気味になっていました...

もしかするとドレンホースに溜まったドレン水が、ドレンパンとの接続口のところから、じわじわと染み出しているのかも知れないと思い、背面板を適正な位置へ取付け治し。

室内機を元通りに取付けて...


確認のために、ドレンパンへ水を注いでみます。


ポタ...ポタ...また嫌な音が聞こえてきました...

なぜ止まらない??? どこからこの水はやってくるんだ???
少量の水漏れは、原因を見つけるのに毎回苦労します。

これは室内機をお預かりして徹底的に調べたいのですが、点検にお伺いした日は金曜日の夕方遅くでした。
「土日の週末はエアコン無しではちょっと厳しいんで、平日ならなんとか。」と言うことで、週明け月曜日の夕方に取外しにお伺いしてきました。

室内機側面から見た、ドレンホース接続口です。(室内機は天地逆に置いてます)


後方から見るとこんな感じです。


ここに付いていた白いホルダと発泡スチロールを剥いで見て、発見しました!!!

ドレンパンに「クラック(亀裂やひび割れのこと)」が入っています↓

間違いなく、ここからの漏れですね。
お客様にもご確認いただきました。

持ち帰って、分解してみます。


ドレンパンの内側から確認。


ダメですねこれは。
補修という安易な方法では修復できません。


まだ部品のある年式のエアコンですから、早急に部品手配。
2日ほどで入荷しました。

このタイプはドレンパンとボディが一体型のため、ごっそり取替えします。
部品代も結構な費用になりますが、仕方ありません。

新品なので当然ですが、クラックなどは見当たりません。


再度組み立てる前に、どうしても気になる事がありました。

「なぜドレンパンにクラックが入っていたのか?」
「自分が洗浄するまで水漏れしていなかったものが、なぜ水漏れする様になったのか?」

どうしても調べたくなりました。

過去に何度も同じ経験があるんです。ドレンパンにクラックが入る現象。
それは阿部の嫌いなダイキン製品でよく起こる現象でした。
ネットで検索すると、同じ様な修理を経験されている方が多いです。

原因の多くは「熱交換器からのガス漏れ」。

え?ガス漏れで、なんで水漏れが起こるの?って、普通は思いますよね。
結構多いんです。ガス漏れが原因での水漏れ。

熱交換器から漏れ出したガスは、配管内部で一緒に循環している冷凍機オイルと共に漏れ出してきます。
大量のオイル漏れはドレンパンに垂れ落ちて、樹脂製のドレンパンで化学反応を起こし、樹脂を硬化させクラックが入ってしまいます。
樹脂の素材にもよるんでしょうけど、ダイキンに多いです。
今回のエアコンは富士通ゼネラル製ですが、ドレンパンの素材感はダイキンとよく似ています。

なので、嫌な経験をたくさんしてきた阿部には、どうしても確認して納得しないと、再組立てはしたくなかったんです。

熱交換器の気密テストをしました。

大量の水を張って、その中へ窒素ガスで加圧した熱交換器を沈めます。
半日以上置きましたがガス圧が下がる事もなく、かなり目を凝らして気泡がでていないか確認しましたが、まったく異常箇所は見つからず。

良かったのか悪かったのか、クラックが入った原因の特定までは至りませんでした...

とりあえずボディ一体型のドレンパンは新品になりましたので、今後水漏れする事は無いハズです。

もともと小さなクラックがあった物を、阿部が分解した際に広がったのかも知れません。
何が原因か判らない以上、最後に触った阿部の責任です。

「忙しい時期に対応していただいて、ありがとうございました。また何かお願いする事があったら声掛けますからね。」と、労いのお言葉をいただいたお客様に、心から感謝いたしております。
また、蒸し暑い時期に大変ご迷惑をお掛けしました事を、心よりお詫び申し上げます。

2019年4月5日金曜日

接触不良で発熱し被覆が溶けている主幹ブレーカーの取替修理作業

先週、エアコン工事にお伺いしたお宅で見付けた、主幹ブレーカーの一次側の被覆が溶けているところの修理作業にお伺いしてきました。


こちら、分譲マンションなんですが、変なところに分電盤が付いています。

この分電盤、半分壁の中に埋め込まれています。
そのまま露出で取付けると、トイレの扉が当たるので、無理矢理埋めたという感じですね...

それはさて置き、主幹ブレーカーの一次側に接続されているケーブルの先端が溶けています。

当時は先端を端子上げせず、被覆をむいで直接ブレーカーに噛ませる工法がほとんどだったため、ヨリ線を締め付けると、どうしても長年して緩んでしまいがちです。

溶けている側の相を触ると、ビスを緩めてもないのに、スッと抜けました...

炭化してしまってボロボロです... 恐ろしいですね...

中性線も緩めで、黒くなってしまっています...


片側の相はしっかりと締まっていましたから、キレイな銅色ですね。


主幹ブレーカーの製造年は「56年」と記載されていますが、さすがに1956年はありえないと思うので、昭和56年だと思いますが、それでも38年経過しているので取替えます(^_^;)


新旧交代です。
パナソニック製の漏電遮断器で、中性線欠相保護付きタイプへ取替えます。

「中性線欠相保護」の意味は長くなるのでここでは書きません。
Googleなどで検索していただくといろいろ出てきますので、そちらでお勉強されてください<(_ _)>

新しいブレーカーを取付けて、ケーブルを接続します。
写真では解りにくいですが、先端にR形端子を付けて接続していますので、今後ビスが緩む事はありません。


気になるので、他のビスもすべて増し締めしておきます。

緩んでるものが数箇所ありました...(^_^;)
分電盤ごと交換できればいいんですけど、この位置に取付けようとなるとトイレの扉があるため、かなり大掛かりな工事になってしまいます。

電圧を確認して、異常がなければ電源投入です。


カバーを元通りにして、完了です。

これで安心してお使いいただける様になりましたね。
エアコン工事の際にここを開けなかったら、発見できませんでしたから、大変な事にならなくて良かったですね(^^)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事もお気軽にご相談ください。

2019年3月30日土曜日

使いすぎじゃないのに停電になるお宅でとりあえず分電盤取替工事

Blogの記事でアベ冷熱技研を見付けていただいたお客様からのご依頼で、分電盤の取替工事にお伺いしてきました。

既存の分電盤です。

最近、ブレーカーは切れてないのに、お家の中の一部の系統のみ停電になる現象が起きていて、電気保安協会に点検してもらったそうですが、「特に異常は見当たらない」という事でした。

そんな時、同じ様な症状で分電盤を取替えたアベ冷熱技研の記事を見付けていただき、先週現状を確認するために現地調査にお伺いしていました。

ブレーカーが4個増設されていますが、まぁまぁ凄いことになってますね...(^_^;)

お聞きすると、ブレーカーは切れてないのにコンセントが停電になっていて、一度ブレーカーをOFFにしてONにし直すと復旧するという感じだそうです。

あと、よく解らないそうですが、寝ている間に停電になっていて、勝手に復電している形跡も何度かあった様です。
ちょっと気持ち悪いですよね。

分電盤内をよく見ると、黒い方がご臨終されています...

よく見掛ける光景ですが、この方のせいで漏電遮断器が動作する事もありますが、漏電ならすべての回路が停電になるので、これが原因とは考えにくいです。

ブレーカーの不具合かも知れません。
この分電盤の主幹ブレーカーの製造年が1979年ですから、40年...(・.・;)
安全のためにも交換する方が得策ですね。

ただし今回の案件、過去にもありましたがブレーカーの不具合ではなく、宅内配線の接続部の不具合も考えられます。
分電盤を取替えても、同じ症状が出るかも知れません。
その辺りをしっかりとご理解いただいた上で、今回ご依頼いただきました。

まずは既存分電盤と増設ブレーカーをすべて撤去します。


新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。


こんな感じで、増設回路もすべて分電盤内へ収めました。


扉を締めるとこんな感じです。

とりあえずこれで様子を見ていただく事になりました。
「おぉ。スッキリしましたね。こんなのどこに頼んだらいいのか、悩んでたんですよ。これで落ちなければいいですけど、また不具合が出たらよろしくお願いしますね。」と、とりあえずお喜びいただきました(^_^;)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
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