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2016年1月9日土曜日

取替えに40万円掛かると言われたエアコンのガス漏れ修理作業

「40万円で買い替え奨められたけど、阿部くんどうにかなる?」と、小学生の頃の同級生からの相談を受けて、点検修理にお伺いしてきました。

三菱電機製の天カセ2方向吹出しタイプの5.6kwのハウジングエアコンです。
調べると2003年発売、2006年製造中止。

風は出るけど暖かくも冷たくもない。。。

新築してから数年でガス漏れが起こって、ガス充填してもらったそうで、それから今日まで7年ほどは順調に動いていたそうです。
他の電器店などにも見てもらったそうで、「原因不明なんで、取替えないといけない。40万円程度掛かります。」と言われたそう。

とりあえず室外機周りを点検します。
あぁ、狭いところに室外機を壁掛け。。。(´・ω・`)


化粧カバーが異常に黒ずんでいますよ?


いや、これ絶対怪しいでしょ?


発見しました。 ガス漏れ。。。 あれ?どこかの業者さんは原因不明って言いましたよ?

ユニオン接続されているところから、かなりの量噴いたのか、オイルでベトベトです(-_-;)
ここ、断熱材剥いだ訳じゃなくて、もともと断熱材巻いてませんでした。。。

ゲージ当ててガス圧測定しようかと思いましたが、運転するまでもなくこの圧力。。。

運転してない状況にも関わらず、外気温10度前後で1.0Mpa以下は、まったくガスがないのと同じ状況です。

状況を説明し、新しいものに取り替えるか、修理にするか判断してもらって、「修理してもう少し使いたい」と言うことで、修理作業に掛かります。

接続部から室外機までの配管を撤去。

断熱材を剥ぐと、オイルでべっとり。。。
間違いなくここから漏れてたんですね。

パッキンの役目も兼ねているフレア接続部は、施工不良で内面が傷だらけ。

これだけ傷があれば、漏れて当然ですね。
そう言えば、一度ガス補充したって聞きましたけど、ここ治さずに充填したんですかね?
酷いもんです。。。

ユニオンの接続口も傷んでいるので、これも新しいものに取替えます。


配管も取り替える訳ですが、5.6kwは2分4分。
4分はベンダで曲げないと折れてしまうため、ベンダを使って曲げ曲げ。

決めた寸法通りに曲げるのは、とても楽しい作業です(*^^*)

ユニオン継手も新しくして、配管を接続していきます。


しっかりと断熱材を巻き付けて、湿気を呼ばない様にビニールテープで隙間なく。


配管の接続が終わると、いつもの様に電動真空ポンプを使って、配管内部を真空乾燥させます。


真空引き作業が終わると、フロンガスを充填します。


規定量、1.5kg。 5.6kwタイプなので結構入ります。


冷房運転で試運転開始。


フロンガスR410A。 外気温10度。 冷房運転ガス圧0.7Mpa。 異常なし。


あとは、暖房運転に切り替えて、温風が出るのを確認してお引き渡しです。

あれ?エアコン取替に40万円掛かると言われたのに、2万円ほどで治りましたよ?(^_^;)
三菱電機製ですからね、まだ5年くらいは使えるハズです(^^)v

「阿部くんに頼んで良かった。母があの子は腕がええよって言よったけん。」と、とても喜んでくれました。
腕がええ? う~ん、40万円儲け損なった時点で経営手腕は無いかとf(^_^;)
まぁ、お客様に喜んでいただけるのが楽しみでやってる様なもんですからね。

アベ冷熱技研は、「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が点検・修理を行いますので、お気軽にご相談ください。

2015年11月19日木曜日

三菱電機製フィルター自掃機能付エアコン分解洗浄&不具合手直し

エアコン分解洗浄が完了したので、取付けにお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-EM28E5-W(2008年製)


施工前はこんな感じでした。

LDダクトで施工されていますが、きちんと留められてなく、グラグラの状態です。
配管穴の位置が微妙で、仕方なくといった感じですね。

お聞きすると、最初はテープ巻き仕上げだったそうで、それが結露して露たれを起こしたため、手直しをお願いしたら、ダクトも付けてくれたそうです。

カバーを外すと、配管に黒カビが付いていて、結露している形跡が残っています。

露たれの原因はここの様です。

断熱材に切り込みが入っていますが、ここをきちんと密閉処理しておかないと、冷房運転中は銅管が冷えてますから、空気中の湿気を呼び込んで露たれを起こしてしまいますね。
これ、エアコン工事の注意点の基本です。。。

室内機を外してまたびっくり。。。

背面板を4箇所しか留めてありません。
この施工者は、余程コスト重視なのか、それともズブの素人なのか。。。

荷重の掛かる3箇所を追加でビス止めさせていただきました。

こんな施工されて、「室内機が落下した。水漏れする。三菱ボロい。」とか言われたんでは、メーカーがかわいそうです。
ネットで探すと、落下するエアコンって結構見掛けますが、あれほとんどが施工不良ですからね。

では洗浄に掛かります。
室内機をお預かりして、丸洗いするため電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると、取付けにお伺いします。
既存ダクトは撤去して、MDダクトへ取替えます。


室内機を掛けて、配管類を接続します。

配管の断熱をしっかり。
ドレンホースは、断熱ソフトドレンを使います。

配管を接続後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「いやぁ、丁寧にしていただいてありがとうございます。綺麗になりました。」と、大変お喜びいただきました。

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

2015年9月9日水曜日

室内機傾きによるエアコン水漏れ修理作業

賃貸アパートのオーナー様から、「エアコンの水漏れがするので修理をお願いしたい」とご依頼いただき、お伺いしてきました。

日立 2002年製。 他社取付け品です。

入居者様曰く、「昨年も水漏れして修理に来てもらったのに、また漏れるんですよ。どうなんですか、これ?もう取替えてもらう事はできないんですか?」と、まぁまぁのご立腹(^_^;)
当社施工でもなく、取替えの権限もありませんので、とりあえず点検させていただく事をご了承いただき、作業に掛かります。

配管は右後方出し。
漏れ箇所はカバー下部全面から、結構な量。
ドレンホースの詰まりかな?と思って、ホースをチェックするも異常なし。
どうも、前回修理に来た業者さんは、ドレンホースの吸い出しを行っただけで帰ったそうです。。。
と言うことは。。。

全面カバーを外して、細かくチェックしていきます。


なんか左が下がってる感じがする?と思い、水平器を当てると。。。

左が下がってますね。

水は正直です。
ドレンパン左側にドレン水が溢れそうに。。。


左下部の断熱材が濡れているので、ここからカバーを伝って滴下していた様です。

と言うことで、原因は室内機が傾いているため。
いわゆる、施工不良です。

オーナー様にご報告し、年式も古いのでこの際に取替えるか、既存機を水平に取付け直すか、判断を仰ぎました。
当然ですが、後者の方で作業開始。

まず、室内機を外す訳ですが、外部の化粧カバーを外すと・・・

もうどこまで施工不良なのか、、、配管穴にパテ埋めしていないため、黒いススの様なホコリが着いていました。

室内機も背面板も撤去。


再度、水平器を使って、背面板を水平に取付けます。


室内機を取付けて、配管を接続。
配管穴は、しっかりとパテ埋め。


配管を接続後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

水漏れも止まりましたので、またこれで快適にご使用いただけますね。

アベ冷熱技研は、「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が点検・修理を行いますので、お気軽にご相談ください。

2015年2月7日土曜日

施工不良のエアコン・・・再修理???

まずは、以前の記事をご覧いただければと。。。

2014/08/21/Thu 「え?プロの工事?施工不良のエアコン修理作業 」

昨年8月に修理させていただいたお客様から、「暖房が効かなくなったので、できればもう一回阿部さんに見てもらいたい」とご連絡いただきました。
点検にお伺いして、ガス圧を測定しようとゲージを当てると・・・

ダメだこりゃ。。。
無いに等しい。。。

どこから漏れているのか探ります。

半年そこそこでほぼ全量漏れるなら、リークテスターでかなりの反応が出るハズですが、全く反応せず。。。

かなり悩んでふっとスリムダクトに目が行きました。


カバーを剥ぐって見ると・・・

「あった!!!」
オイルまみれになった接続箇所が見つかりました!

この室内機、かなり無理して取付けられています。

スペースの狭い窓上なので、後方接続ができなかったんでしょうね。(わたくしは前回苦労して接続しましたけど)
室内機に短い配管を先に接続しておいて、外側で繋いだんでしょう。

この時点でお客様に、「施工不良ですから、施工された業者さんに手直ししてもらうべき所ですが、どうされますか?」とお聞きしましたら、「信頼できる業者さんにお願いしたいので、阿部さんお願いします。」とご依頼いただきました<(_ _)>

では作業に掛かります。
ユニオン継手で接続されていますね。


フレアを外して見ると、これは酷い。。。

前回も凄かったですが、改めて凄い。。。

フレアを再加工します。


フレア内面は、このような鏡面仕上げでなければいけません。

ここがパッキンに役目をしますから、当然ですよね。

トルクレンチを使って、規定トルクで締め付けます。


配管接続が完了すると、電動真空ポンプを使用して配管内部を真空乾燥します。


真空引き後、フロンガスを充填していきます。


外気温が低いので、冷房運転しながらジワジワと充填。


規定量・規定圧まで充填完了です。


あとは、暖房運転に切り替えて、暖かい風が出るのを確認いただいて、お引き渡しです。

「おぉ、暖かくなりました。ありがとうございます。」と、大変お喜びいただきました。

今回の再修理、まさかの位置でガス漏れでしたが、前回見破れなかった自分も未熟でした。。。
これからは、他人の工事はすべて疑って掛かる事にいたします(^_^;)
作業中、元請けの建築屋さんもいらっしゃって、フレア部分を写真に収めて帰られました。
施工された下請けさん、どうなるんでしょうね?
しっかり勉強されていただければと思います。

アベ冷熱技研は、「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が点検・修理を行いますので、お気軽にご相談ください。