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2015年9月9日水曜日

室内機傾きによるエアコン水漏れ修理作業

賃貸アパートのオーナー様から、「エアコンの水漏れがするので修理をお願いしたい」とご依頼いただき、お伺いしてきました。

日立 2002年製。 他社取付け品です。

入居者様曰く、「昨年も水漏れして修理に来てもらったのに、また漏れるんですよ。どうなんですか、これ?もう取替えてもらう事はできないんですか?」と、まぁまぁのご立腹(^_^;)
当社施工でもなく、取替えの権限もありませんので、とりあえず点検させていただく事をご了承いただき、作業に掛かります。

配管は右後方出し。
漏れ箇所はカバー下部全面から、結構な量。
ドレンホースの詰まりかな?と思って、ホースをチェックするも異常なし。
どうも、前回修理に来た業者さんは、ドレンホースの吸い出しを行っただけで帰ったそうです。。。
と言うことは。。。

全面カバーを外して、細かくチェックしていきます。


なんか左が下がってる感じがする?と思い、水平器を当てると。。。

左が下がってますね。

水は正直です。
ドレンパン左側にドレン水が溢れそうに。。。


左下部の断熱材が濡れているので、ここからカバーを伝って滴下していた様です。

と言うことで、原因は室内機が傾いているため。
いわゆる、施工不良です。

オーナー様にご報告し、年式も古いのでこの際に取替えるか、既存機を水平に取付け直すか、判断を仰ぎました。
当然ですが、後者の方で作業開始。

まず、室内機を外す訳ですが、外部の化粧カバーを外すと・・・

もうどこまで施工不良なのか、、、配管穴にパテ埋めしていないため、黒いススの様なホコリが着いていました。

室内機も背面板も撤去。


再度、水平器を使って、背面板を水平に取付けます。


室内機を取付けて、配管を接続。
配管穴は、しっかりとパテ埋め。


配管を接続後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

水漏れも止まりましたので、またこれで快適にご使用いただけますね。

アベ冷熱技研は、「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が点検・修理を行いますので、お気軽にご相談ください。

2015年2月7日土曜日

施工不良のエアコン・・・再修理???

まずは、以前の記事をご覧いただければと。。。

2014/08/21/Thu 「え?プロの工事?施工不良のエアコン修理作業 」

昨年8月に修理させていただいたお客様から、「暖房が効かなくなったので、できればもう一回阿部さんに見てもらいたい」とご連絡いただきました。
点検にお伺いして、ガス圧を測定しようとゲージを当てると・・・

ダメだこりゃ。。。
無いに等しい。。。

どこから漏れているのか探ります。

半年そこそこでほぼ全量漏れるなら、リークテスターでかなりの反応が出るハズですが、全く反応せず。。。

かなり悩んでふっとスリムダクトに目が行きました。


カバーを剥ぐって見ると・・・

「あった!!!」
オイルまみれになった接続箇所が見つかりました!

この室内機、かなり無理して取付けられています。

スペースの狭い窓上なので、後方接続ができなかったんでしょうね。(わたくしは前回苦労して接続しましたけど)
室内機に短い配管を先に接続しておいて、外側で繋いだんでしょう。

この時点でお客様に、「施工不良ですから、施工された業者さんに手直ししてもらうべき所ですが、どうされますか?」とお聞きしましたら、「信頼できる業者さんにお願いしたいので、阿部さんお願いします。」とご依頼いただきました<(_ _)>

では作業に掛かります。
ユニオン継手で接続されていますね。


フレアを外して見ると、これは酷い。。。

前回も凄かったですが、改めて凄い。。。

フレアを再加工します。


フレア内面は、このような鏡面仕上げでなければいけません。

ここがパッキンに役目をしますから、当然ですよね。

トルクレンチを使って、規定トルクで締め付けます。


配管接続が完了すると、電動真空ポンプを使用して配管内部を真空乾燥します。


真空引き後、フロンガスを充填していきます。


外気温が低いので、冷房運転しながらジワジワと充填。


規定量・規定圧まで充填完了です。


あとは、暖房運転に切り替えて、暖かい風が出るのを確認いただいて、お引き渡しです。

「おぉ、暖かくなりました。ありがとうございます。」と、大変お喜びいただきました。

今回の再修理、まさかの位置でガス漏れでしたが、前回見破れなかった自分も未熟でした。。。
これからは、他人の工事はすべて疑って掛かる事にいたします(^_^;)
作業中、元請けの建築屋さんもいらっしゃって、フレア部分を写真に収めて帰られました。
施工された下請けさん、どうなるんでしょうね?
しっかり勉強されていただければと思います。

アベ冷熱技研は、「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が点検・修理を行いますので、お気軽にご相談ください。

2014年12月4日木曜日

洗浄のご依頼でしたが、ナントまぁ・・・(_ _;)

2010年製、設置後4年?のエアコンの分解洗浄のご依頼をいただきました。
と言うか、全く汚れていません。。。

お話をお聞きすると、「エアコンからゴキブリが出たので、気になるんです。」との事。

ゴキブリ? もしかして貫通スリーブ入れてないのかな?と思い、室内機側から配管穴を確かめて見ると・・・

え? あれ? なんか外の光が見えるんですけど???

ベランダ側へまわって見ると・・・
え?!


えぇぇぇぇぇ???

パテ埋めしてない。。。
穴の周りが汚れてないのを見ると、パテが劣化して取れた訳ではなく、設置時からパテ埋めされていなかった模様。。。
ゴキブリで良かったですね、まったく。

はい、パテ埋めして完了です。

えぇ、完了ですよ。
室内機汚れてないんですから、分解洗浄の必要もありません。

え?どこの施工か?
量販店しかないじゃないですか、こんなの。
はい。 年末忙しいんです。 次行きます<(_ _)>

2014年8月21日木曜日

え?プロの工事?施工不良のエアコン修理作業

「今シーズン初めて冷房運転をしましたが冷えが悪いので、ガスが抜けていると思い、取り付けした電気店に見てもらうとやはりガスが抜けているとのことでガスを充填してもらい、しばらくは問題なかったのですが最近全く冷えなくなったので再度見てもらったところ、ガスは抜けてなく本体の故障だろうとのこと。修理するより買うほうが安いとのことですが、それほど年式が古いわけでもなく買い替えはもったいないと思っています。」と、メールでお問い合わせをいただきました。

ご連絡いただいた年式が2011年製。
まだ3年しか経っていません。
プロの方が点検して、本体の故障と判断されたのであれば、冷媒系統の故障の場合、メーカー保証が5年付いていいます。
実はこの時、5年以内の故障なら、無償修理してもらえる可能性をお伝えしていました。
お客様も「それなら、」と、メーカーに修理依頼をされました。

数日して、お客様からご連絡いただきました。
メーカーサービスの点検結果。

「施工不良」。。。

予定がパンパンですぐにお伺いできない事情と、メーカーならすぐに行ってくれるという思いと、何と言っても「プロの施工」とお聞きしていたのが「仇」となった形になってしまいました。。。

早速点検にお伺いさせていただきました。


え?新築ですよ? 何ですかこの施工。。。

どうやったらこんなに壁を汚せるんですか?
クロスじゃなくて塗り壁ですから、拭き取りもできません。。。

メーカーサービスが指摘した漏れ箇所を、リークチェッカー(フロン検知器)を使用して探ります。

少量ですが漏れてますね。
これは機器内部じゃなくて、後ろ側の配管接続部分の様です。

メーカーサービスがフロンガスを補充して帰ったそうなので、とりあえずは冷えていました。
しかし漏れているので、そこを修理しない限り、また冷えなくなります。
基本的にこういう場合は、施工業者が責任を持って無償修理すべきところですが、お客様のご希望で当社にご依頼いただきました。

まずは、室内機を外さないといけない訳ですが。。。

カーテンレールの位置が高いために、天井面にキチキチに設置されていて、カバーや基板を外さないと配管が外せませんでした。

で、外して見ると、かなり無理して設置したのか、中央の引掛け部分が室内機に掛かっていない状態でした。

危ないですねぇ。。。

はい、漏れ箇所です。

フレアが傷だらけで、漏れて当然ですね。
しかしオカシイですね。
これを施工された「プロの業者」さんは、なぜ「本体の故障」と断言できたんですかね?
まぁ、これ以上は書きませんが。。。

フレアを再加工します。


傷のない、鏡面加工。

ここがパッキンの役目をするので、傷があるものはNGです。

トルクレンチを使って、適正トルクで締め付けます。

締め過ぎても、緩過ぎてもダメなんです。

気になるので、室外機側のフレアも点検。

あらぁ~、残念です。。。

こちらもフレア再加工。


配管接続が完了すると、真空ポンプを使って真空引きを行い、配管内部を真空乾燥させます。


真空引きが完了すると、試運転開始。


メーカーサービスが修理時にガス充填してくれていましたが、やはり少量漏れていた様で、様子を見ながら追加充填します。


規定圧まで充填し、異常がない事を確認して作業終了です。

危うく新品交換させられるところだったエアコン。
これからまだまだ元気に運転できる様になりましたね。

しかし、これが「プロの工事」。。。(_ _;)
こんな施工される方々と工事価格の勝負をしているのかと思うと、ホント馬鹿らしくなりますね。

2014年7月22日火曜日

落ちかけのエアコン室内機の手直し工事

「室内機が落ちかけなので、ちょっと見てもらえんやろか。」とご依頼いただき、9日の晩遅くに下見にお伺いしていました。

お部屋に入った瞬間、「おぉっ!」と声が出ました(^_^;)

原因は、コンクリート壁にビス打ちする時に使う、樹脂製の黄色いプラグを使って、石膏ボードに留めているので、抜けて当然。。。


この状況で、「このまま使って大丈夫ですかね?」とお客様(^_^;)


「いや、ダメに決まっとるでしょ。」と言うことで、とりあえず応急処置。

お伺いできるのは二週間後なので、これで何とか使っていただきます。

あ、当然ですが、アベ冷熱技研の施工品ではありませんよ。
何で断らないかは、ココには書けないいろんな事情があります。。。(^_^;)

で、本日お伺いしてきました。
「もう、このままでええんやないん?」と言われるお客様を説得して、安全第一で施工に掛かります。
これがまた、室内機2階、室外機屋上というややこしい設定。。。


お隣さんとの隙間に、ほぼ垂直に長ハシゴを立てての作業です。


配管内のフロンガスを、室外機側へポンプダウン後、ハシゴを登って配管穴のところを見ると・・・

あらあら、、、パテ埋めしてないから、雨・風入り放題の状況。。。

何とか室内機を取外して、ボードアンカーを使って、壁面にしっかりと背面板を取付けます。


室内機を取付けて、配管類を接続していきます。


配管穴はしっかりとパテ埋め後、表面をコーキング処理します。


配管を接続後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

これで頭の上にエアコンが落ちてこなくなりました(^_^;)v

適切な材料を使って、適切な取付工事。
エアコン工事に携わる者として、「基本」というより「最低条件」ですね。
業者選びは「価格」じゃなくて、「安全」で選ばないと、結局高くつきますよぉ。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
安心をお届けいたします<(_ _)>