午後からは、隠蔽配管のエアコンの取替工事にお伺いしてきました。
東芝ライフスタイル RAS-2512T(W) スタンダードタイプをお買い上げいただきました。
え?三菱じゃないの?と思いました?(^_^;)
三菱では無理だった理由は後ほど。
既存機も東芝です。
8年前に、エアコンはお客様支給で、アベ冷熱技研で取替えさせていただいたものです。
8月初め頃にお客様から、「寝室で寝てたら、急にブシューーー!って音がしだして、しばらくしたらエアコンが効かなくなったんです。」とご連絡いただきまして、点検にお伺いしていました。
室内機側から音がしたと言う事でしたので、阿部が繋いだところが悪かったのかなぁとガス漏れ検知器で確認。
う~ん...無反応で異常なし。
どこだろうかといろいろ探って行くと、表示が振り切れるところを発見!
カバーを外して見ると、熱交換器のU字銅管のところが30年以上使ってるの?と言う感じで、激しく腐食しています。
熱交換器の左側のU字管はここまで酷くありませんから、恐らく右側から出しているドレン管から腐食性ガスが上がってきている感じです。
このエアコン、隠蔽配管なんです。
壁の中を配管が通っていて、最初ドレンの行き先は判りませんでした。
後日、ご主人さんに教えていただいたのは、このマス。
密閉型のマスだったので汚水マスかと思っていましたが、雨水マスでした。
ここにVP20の先っぽが出ていますね。
雨水マスなら腐食性ガスが上がってくる確率は低いですが、こちらのお宅は浄化槽があります。
さすがに雨水管が浄化槽へ繋がっている事はないと思いますが、やっぱり気になります。
あれほど配管が腐食すると言うことは、何らかの原因があるハズだからです。
今回、どうしても隠蔽配管を流用してほしいと、ご主人さんの強いご希望ですので、このマスの中はどうにかしないといけませんねという事で、とりあえずお引き受けしました。
さて、今回なぜ東芝かと言うと、隠蔽されている既存のドレン管が、天井面から270mmの位置にあります。
三菱のGVシリーズは室内機の高さが300mmで逆勾配になるため、自ずと収まりません。
室内機の高さが250mmのコンパクトタイプで、自動掃除機能のないスタンダードタイプのエアコンは、東芝・富士通ゼネラル・アイリスオーヤマしか作っていません。
さすがに富士通とかアイリスは・・・という事で、東芝になりました。
では作業に掛かります。
まずは既存機を撤去。
ドレン管と冷媒配管の間隔がかなり広いのは、新築当初に設置されていたエアコンのせいです。
8年前に撤去したのは、松下電器産業製(現:パナソニック)の、これまた特殊な室内機でした。
よく覚えていませんが、確か幅が1mほどあって、高さが220mmくらいだったと思います。
こういう特殊なエアコンを後のことを考えずに隠蔽配管にすると、今回の様な残念な結果が待っている訳です。
基本、阿部は隠蔽配管をお奨めしていません。
メリット(美観)より、デメリットの方が多いからです。
最悪、建物の寿命を縮めてしまいますから。
作業を進めます。
新しい室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
あ。三菱にも高さ250mmのエアコンはあるんですけど、自動掃除機能が付いていてちょっと前が出っ張ってるので、今回の様な場合は配管接続作業ができないんです。
この東芝のものでも、引き上げると天井に当たっているでしょ?
室内機の前面が前に飛び出ているほど、配管接続作業がやり辛くなるんです。
なので、今回は三菱は選択肢から外れました...
ドレンはこんな感じで、微妙に勾配をつけて。
左側の配管が見えるところは、カバープレートで隠しました。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
ドレン水がきちんと流れるか、テストしておきます。
雨水マス内のドレン管は、腐食性ガスが上がって来ない様に、トラップを作って水封するつもりでしたが、お客様ご自身がトラップを作られていました。
ご自分でメンテナンスしやすい様にドレンホースをS字にしてトラップとし、先っぽには逆止弁を取付けて、冬場に乾燥して水封が解けても逆止弁で腐食性ガスが上がらない様に作られていました。
これは考えましたね。
でもこれは、メンテナンスできる方でないとお奨めはしません。
数年でドレンホース内にヘドロが詰まって、水漏れが始まるからです。
その辺はご理解いただいている様でしたが、一応ご説明させていただきました。
作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「おお、よく冷えだしましたね。良かった、これでまた涼しくなる。ありがとうございました。」と、お喜びいただきました(^^)
アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
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