2017年7月9日日曜日

換気扇を回すとエアコンからポコポコ音が...原因はコレだ!と思ったら違っていた...

この前、エアコンの分解洗浄をご依頼いただいたお客様から、「なんかエアコンからポコポコって音がするんですけど、時間のある時に見てもらえませんか?」とのご連絡をいただいて、お伺いしてきました。

キッチンの換気扇を回すと、ポコポコと音がします。
気密性のいいマンションでよく聞かれる現象です。
結構修理経験長い阿部ですが、実際に音を聞いたのは初めてです。

エアコンからのポコポコ音がする原因は、気密性のいい部屋で換気扇を回すと排気に対して給気が足りない場合、部屋の中が負圧になってエアコンのドレンホースから給気される事になり、ドレンの排水に対して外気が逆流してくるため、ポコポコと音を立てる現象です。

150Φの換気口がエアコンの近くに設置されていて、開放になっていますが役に立っていません。
かなりの風が入ってきているので、フィルターが詰まっているとかではなく、単純に給気不足ですね。
あまり部屋の中が負圧になると、人によっては体調を崩してしまいます...

まぁそれはそれとして、エアコン洗浄をご依頼いただくまでは、何ら異音などしてなかった訳ですから、アベ冷熱技研の責任です。
きちんと原因を探っていきます。

実は洗浄後、再取付けにお伺いした際に気になっていたドレンホース。


これ、ジャバラのホースを横引きしているので、ヘドロが溜まるよねぇ...とか思ってました。
あの時、ご提案して変えておくべきだったなぁと反省しました。


この横引き部分にヘドロが溜まって排水が滞留しているんだと思い、この部分を塩ビ管に取替えました。


案の定、撤去したドレンホースの中はヘドロで一杯でした...
これでスムーズに流れる様になりましたよ。

室内機のポコポコ音も止まりました(^^)



...が、、、帰る準備をしていると...ポコポコ...(´;ω;`)え?うそ?


どうしても止まらない時のために、「おとめちゃん」も連れて来ていましたが、、、

これ、嫌なんです。好きじゃないんです。おとめちゃん(^_^;)
ドレンが詰まる原因になるので、できることなら使いたくない。

阿部が触ってから音が出だしたと言うこと。
阿部が触ったとこが原因になっていると言うこと。
悔しいので絶対に治します!

もしかすると室内機のドレンパンに、何か詰まりかけになっているんじゃないか?
室内機バラして見るか?
でも洗ったんだから、詰まる様なものは無いハズ。

室内側で悩んで、ベランダへ出て悩んで、また室内へ入って...
夢に出てきそうなくらいポコポコ音が鳴り響きます...

ベランダの足元ばかり見ていた時、ふっと顔を上げると・・・あっ!ここや!

直角に曲がっているダクトカバーを外すと・・・見付けました!

絶対ここです!これが原因です!
再取付けの際、室内側でドレンホースも接続できたので、ここは確認してませんでした...(T_T)
ダクトを横引きする場合は、しっかり勾配を付けないと、ビス受けのところでドレンホースが上がるんですよね。

お客様にご説明させていただき、無理矢理勾配を付けさせていただきました。

これで滞留する事なく、スムーズに排水できる様になり、今度は完全にポコポコ音が消えました(^^)

このくらい勾配が付いてないと、スムーズな排水ができない訳です。


ちなみに、アベ冷熱技研の施工は毎回こんな感じにしています。

90°の直角曲がりではなく、45°の曲がりを使っているので、排水が滞留することはありません。

ほっとしました...(*´ω`*)

お客様は音がしなくなって喜んでいらっしゃいましたが、確認不足で原因を作ったのは阿部ですから、なんとも申し訳ない気持ちでいっぱいです。
大変ご不便、ご迷惑をお掛けいたしまして、申し訳ございませんでした<(_ _)>

2017年7月8日土曜日

BXVしか付かない?いえいえAXVでも大丈夫ですよのエアコン取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、寝室のエアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-AXV2157-W ムーブアイ搭載霧ヶ峰エアコンです。


既存機は、17年ほど前の新築時に施工させていただいた、松下電器産業製。
フラップの根元が割れて、ガムテープで固定してありました(^_^;)

えぇそうです。
まだ使えてるんですけど、この夏乗り切れなかったらいけないので、今回取替えのご依頼をいただきました。

このシリーズ、コンプレッサーが横置きで、当時ではかなりコンパクトな室外機として売れていましたね。


スリムダクトも日に当たって変色と変形が進んでいたので、今回取替えます。


既存機を撤去。
お見積りの際に、お客様が気にされていた室内機の高さ。

既存機がコンパクトだったため、穴の下面で31cmしかありません。
最近のエアコンは省エネ効率を良くするため、高さが30cmのものがほとんどです。
フィルター自動掃除機能なしのAXVをご希望で、コンパクトで高さの低い「BXVじゃないと付きそうもないですねぇ。」と残念そうにお話されていましたが、大丈夫です。

穴を少し下げますよ。

あまり思いっきり下げると、外壁側の処理が大変なので、3cmほど。

新しいスリーブを挿入して、隙間にはコーキングを充填しておきます。


室内機を取付けて、配管類を接続していきます。


天井面とカーテンレールとのクリアランスはこんな感じです。


スリムダクトも新しいものに取替えます。

朝晴れていたのに、ここで急に雲行きが怪しくなり、雨が降り出しました(T_T)
軒が出ているので、なんとか配管接続部に水滴を入れることなく接続。
エアコンの冷媒回路内へ水分が入ると故障の原因にもなるため、水滴などは絶対に入れてはいけません。

ダクトもキレイに収まりました。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。


「あらぁ、しっかり収まりましたね。やっぱり新しいのは爽快ですね。これでこの夏は快適に使えます。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2017年7月7日金曜日

ビーバーから霧ヶ峰へエアコン取替工事

いつもお世話になっているお客様からのご依頼で、ご実家のエアコン取替工事をご依頼いただきました。

三菱電機霧ヶ峰 MSZ-GV2817-W 壁掛形10畳用汎用形ルームエアコンです。


既存機は三菱重工ビーバーエアコンでした。

電源は入りますが、室外機が動きません。

外周りはこんな感じでした。


テープ巻き仕上げなので、永年してテープがボロボロ。
穴を埋めていたパテも硬化して外れたのか、穴が丸見えで、雨風が吹き込んでいる状態でした。


では作業に掛かります。
既存機を撤去...あらぁ~...

貫通スリーブが入っていないのは置いておいて、この電源は...(^_^;)

さくっと位置変更して隠蔽配線。

ホントは埋込コンセントに替えたかったんですけど、この壁の後ろには複雑に補強が入っていて、埋め込むことができませんでした。

配管穴には貫通スリーブを挿入しておきます。

実は取外した際に、大きな蜘蛛が穴から飛び出してきて、脚立から落ちそうになったのは内緒です・ω・

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部配管はスリムダクト仕上げ。

これで穴が丸見えになったり、テープがボロボロになったりすることはなくなりました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

ずっと後ろからご覧頂いていたお客様。
「いやぁ、テキパキとキレイな仕事をされるんで、見惚れてました。これで涼しくなります。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきましたf(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2017年7月6日木曜日

エアコンの効きが悪いのでエアコン分解洗浄

お預かりしていたエアコンの分解洗浄が完了したので、再取付けにお伺いしてきました。

日立 RAS-M28BE9(W)(2012年製) フィルター自動掃除機能付きタイプ。
日立 RAS-M25BE9(W)(2012年製) フィルター自動掃除機能付きタイプ。
ダイキン AN22JKS-W(2008年製) 標準タイプ。


エアコンの効きが悪いとの事で、修理ではなく洗浄をご依頼いただきました。
取外す前に点検させていただくと、ファンはしっかり回っているのに風量が少ないです。
風量を最大にしても、変わりません?

わかった!フィルターを見てみると... やっぱりです。

目詰まりしてました。自動掃除機能あるあるですね(^_^;)
フィルターを取外すと、風量が格段に上がりました。

でも、風は冷たくありません。
ガスが少ないのか?って思いました?
室外機の後ろを見てみると...(p_-)

わぁ~、これだけ熱交換器が目詰まりしていたら、風が通らないので冷える訳がありませんね。

とりあえず2台洗浄のご依頼でしたので、取外し完了。
帰ろうとしたところ、「やっぱり2階のもお願いします。」との事で、急遽1台追加。
暑いですけど、全部外して大丈夫ですかね(^_^;)

持ち帰った室内機は、電気系統を取り除いて完全分解。

並べて写真撮るだけで、滝のように汗が噴き出してきます。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。

洗ってたら涼しいと思います?
全然、もの凄い直射日光で倒れそうです(*´ω`*)
やっぱり6月中旬で洗浄の受付は締め切らないといけませんね。

熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機の熱交換器のホコリは、ブラシで取り除きます。

これ、室外機も洗わないといけないとか言う業者さんがいますが、ホコリならブラシで十分です。

作業中、2階の室外機のところでハチに刺されました(TдT)

よく見ると室外機の中に巣を作っていました。
落としておきましたけど、周りにたくさん飛んでいたので、また作るかも知れませんね...
お客様には気を付けていただく様に、ご報告済です。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「うわぁ、全然風の量が違う!それに涼しい!ありがとうございます。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

※お知らせ:2017年6月30日を持って、今シーズンのエアコン分解洗浄の受付を終了しております。 受付再開は、夏シーズンが終わった秋口を予定しておりますので、ご了承くださいませ<(_ _)>

2017年7月4日火曜日

分譲マンションで三菱システムマルチエアコン取替工事

昨日・本日の2日間掛けて、マンションの一室に設置されているシステムマルチエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

【三菱電機製システムマルチエアコン】
MXZ-6817AS 室外機×1台・MLZ-GX2817AS-IN 天カセ室内機×2台・MSZ-2217GXAS-IN 壁掛け室内機×1台・MAC-R01PW 化粧パネルホワイト×1個・MAC-R02PB 化粧パネルベージュ×1個

こちらのマンション、今までにも数件他のお宅でも施工させていただいています。
口コミでご紹介いただいている様で、大変ありがたいです<(_ _)>

既存機は三菱重工(ビーバー)製で、天井カセット形1方向吹き出しタイプの室内機×2台、壁掛形×1台、室外機×1台のマルチエアコンです。

22年前の製品ですが、まだ動いています(^_^;)
もう古いので、早めに取替えておきたいとのご希望です。

こちらのお宅は最上階で、今まで施工させていただいた他のお宅とはちょっと違います。
部屋数が多いので、マルチエアコンも2系統あります。

以前に右側の室外機系統を施工させていただきまして、「今回も阿部さんにお願いしたい」との事で、他の安い施工業者さんの見積書をお持ちにも関わらず、ご依頼いただきました。

以前の記事にも書きましたが、実はこの既存機がクセモノでして、各室内機と室外機までの信号線が、屋内用警報用ケーブル0.9mm×2芯を使っています。

当時のビーバー製品は、室外機との通信は高負荷にならないため、細いケーブルでもOKだったんですが、現在、各メーカーから発売されているエアコンは、VVF2.0mm×3芯でなければなりません。

という訳でこのマンション、取替時には毎回ケーブルの引き換え工事を行っています。
この作業がまた大変で、各部屋から3系統室外機のところまでケーブルを入れていくだけで、丸一日掛かります...

ただし今回は、右側の室外機を施工した時に、3系統ケーブルを入れておいたんです。
これは正解でしたね。工期が一日短縮できます(^^)

3台の室内機をすべて撤去。


室外機も撤去しました。

既存配管を流用しますが、長さが短いため溶接して延長します。

新しい室内機は横幅寸法が広がるので、少し天井材をカットします。


通常はアンカーを打ち直して、吊りボルト位置を変えるんですが、ここ最上階で屋根部分が急勾配のところから吊りボルトが降りているので、既存の吊りボルトを利用してアングル吊りにします。

かなりここで時間を食いました(T_T)

既存のドレン管はVP25の塩ビ管なので、安心して流用。
冷媒配管のフレア加工を行い、吊り込みの準備を進めます。


室内機を吊り込んで、配管類を接続していきます。


壁掛けタイプも。


室外機への配管接続が完了すると、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

初日はここまでで時間切れです。この時点で夜7時。
この日は松山市最高気温で、フラフラになりながら天井裏の作業が捗らず...
台風が近づいているので、外周りだけは完成させました。

本日2日目、天カセの吊り込み高さ調整と、パネルを取付けて行きます。


和室は天井に合わせてベージュ色を。


電源を投入して、ドレン排水テスト。


外周りはこんな感じで完成です。

昨日と打って変わって、風が強く、雨がヒドくなってきました。
台風ですから当然ですが(^_^;)

作業が完了すると試運転を行なって、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「暑い時に頼んですいませんでしたね。これで孫らが来ても、快適に使えますわ。また換気扇とか電気関係とか、古くなっとるんで、また阿部さんお願いしますね。」と、とてもお喜びいただきました(*^^*)
夏本番前に取替えができて良かったです。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。