2012年7月24日火曜日

フロンガス補充修理作業(マンション業者施工の巻)

この時期、エアコンのガス漏れ改修依頼、非常に多いです。
基本、アベ冷熱技研施工品以外の修理対応は、お伺いできるまでに日数が掛かりますのでご了承ください<(_ _)>

今回の現場はアベ冷熱技研の施工ではありませんが、メンテナンスをご依頼いただいているデイケアサービス系のマンションです。
「以前から効きが悪い様なので、点検して欲しい」とご連絡いただき、現地拝見させていただきました。

室外機のバルブに、白く霜が付いています。
典型的なガス不足の症状です。(※全く残ガスが無い場合は付きません)

ガス圧を測定すると、標準の半分程度しか残っていませんね。

同じ部屋に同機種のエアコンが付いていて、常に2台同時運転してきたため、いつ頃から効きが悪くなったのかは不明との事。
既に10年経過している事と、配管ではなく機器内部から漏れている可能性があると言う事をご説明し、買い替えもご提案させていただきましたが、「修理で治るならやってみて欲しい」との事で、配管接続部を点検修理する事になりました。

残ガスをポンプダウンで回収した後、配管を外して見ると・・・

典型的な締め過ぎ状態のフレアを発見!
これだけ潰れてて、ガスが残ってるのが不思議なくらいです。。。

気になったので、室内機も取外してすべてのフレアを点検。

3分の方も、きちんとバリを取っていないため、リング状に大きなスジが見えますね。
久々にいい写真が撮れました(^_^;)
これが典型的な施工不良ですよ。

既存配管に余裕が無いため、新しい配管に取替えてフレアツールでフレア加工を行います。


フレアはパッキンの役目をするので、キズの無いキレイな鏡面仕上げに加工するのが基本です。


フレアナットの締め込みは、締め過ぎでフレアが潰れるのを防ぐため、かならずトルクレンチを使って適正トルクで締め付けます。


配管接続が完了すると、電動式真空ポンプを使って配管内部をしっかりと真空乾燥させます。


真空引き作業が終わると、冷房運転を開始。


様子を見ながら、フロンガスを規定圧までゆっくりと補充していきます。


標準圧まで上昇し、室内機から冷風が出るのを確認して作業終了です。

今回はこれで様子を見ていただく事になりました。
フレア部から漏れた可能性は大きいですが、機器も10年以上経過しているため、不具合が出る可能性も捨て切れませんので。

アベ冷熱技研も、新築マンションのエアコン工事を数棟行ったことがありますが、エアコン工事は工程表に入ってても入ってない様なもので、最後の最後に追い込まれる様に取付け作業を行うんですよね。
そんな状況下で、キチッと工事をできる業者さんは尊敬に値します。
今回施工した業者さんも、かなり追い込まれていたんではないでしょうか?(^_^;)

アベ冷熱技研は「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工で、環境に配慮した施工・修理を心掛けています。
お気軽にご相談ください。

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