2012年5月8日火曜日

エアコンフロンガス充填修理作業

午前中、「エアコンの効きが悪いので見て欲しい」とご依頼いただいていたお宅へ、エアコンの点検にお伺いしてきました。

1995年製 三菱電機霧ヶ峰・・・17年選手です(^_^;)
ご新築の際に移設されて来て、8年程度経過しているそうですが、2回もフロンガスの補充をされたそうです?
2回共、施工業者さんに依頼されたそうですが、今回はお知り合いの方からアベ冷熱技研をお奨めいただいてご依頼いただきました<(_ _)>

まずは、どの程度フロンガスが残っているか点検します。


あら、まったく有りません。。。

室外機周りには、ガスが漏れた形跡はありません。

怪しいところを点検しようと、化粧カバーを外すと・・・

あらぁ~、穴のパテ埋めをしてませんよぉ。。。

室内機と配管の接続部(フレアナット)を見ると、オイルでベトベトになってました。

間違いなく、ここから漏れています。
ガス補充した時に、再加工しなかったんでしょうか?

ここでお客様にご相談。
・施工不良なので、施工業者に責任を取っていただくか?
・17年経過しているので、修理しても翌日故障することもある

しばらく悩んでおられましたが、修理をご依頼いただきました<(_ _)>

まずはフレアを再加工するため、既存部を切り取ります。

酷いものです。。。
キズだらけで、2分の方は変形しています。
フレアはパッキンの役目をしているので、きちんと加工できていないと、かならずガス漏れを起こします。

フレアツールで、フレアを再加工します。

エアコン工事では必須の作業ですが、このフレアツールを持ってない業者さんも居るみたいです。

ピカピカ鏡面仕上げのフレアが出来ました(^^)v


きちっとトルクレンチを使って、適性トルクで締め上げます。


配管が結露しない様、断熱材を隙間なく巻き上げます。


配管穴もしっかりとパテ埋めします。


配管接続が完了すると、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


真空引き作業をしている間に、ちょっと気になったのでバルブを点検。

液側バルブが半分以上閉まってました。。。
この施工業者さん、何を考えてたんでしょうねぇ(-_-;)

真空引きが終了すると、フロンガスR22を規定量充填します。

0.7kg入りました。
R22なので、地球温暖化係数を使って計算すると、約1,267gの二酸化炭素換算となります。
ガス補充は今回で3回目になりますから、1,267g×3回=3,801gもの二酸化炭素が大気放出された事になります。。。
このR22冷媒、オゾン層も破壊するので施工業者さんの責任は重大ですね。

試運転開始。


規定圧力より少し低く見えますが、外気温度と室内機の汚れ具合を加味すると丁度いい値です。

お客様にご確認いただいて、修理完了です(^^)v
さて霧ヶ峰くん、あと何年頑張ってくれるかな?

アベ冷熱技研は「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工で、環境に配慮した施工・修理を心掛けています。
お気軽にご相談ください。

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