2011年12月27日火曜日

ビジネスホテルでエアコンコンプレッサー取替修理

朝から一日、ビジネスホテルの屋上でエアコンのコンプレッサー取替修理を行ってきました。

各階の客室は7部屋で、1階当たり7台の室内機を、1台の室外機で運転する同時マルチエアコンをお使いでした。
言わば、室外機が故障すると、ワンフロア使えなくなるという、後の事を考えていない設計をされています。
ホテルでこれを導入するのには、かなりのリスクが伴いますよね。
オーナー様も困っておられました。

今回初めてご依頼頂いたのですが、ずっとメンテナンスをされている業者さんがいらっしゃるとお聞きして、最初お断りしたのですが、いろいろとお話をお聞きして「どうしても・・・」とお願いされたので、「オーナー様とそのメンテナンス業者さんとの繋がりに影響がないのであればお引き受けします」と、念を押してお引き受けいたしました。

故障箇所は既に調査済との事で、原因はコンプレッサー。
基本的に、アベ冷熱技研ではコンプレッサーの取替えはお奨めしていません。
理由はいろいろありますが、いままでお断りさせていただいたお客様にはきちんとご説明させていただいています。
今回のオーナー様にもご説明し、リスクもご理解いただいた上でご依頼頂いています。
まぁ、今回は入れ替えより修理の方が断然安上がりですよね(^_^;)

故障機はツインコンプレッサーで、異常のある方はマグネットスイッチから配線を外されていて、片方のみで運転されていました。

もちろん効きは悪いです。

まずは機器内のフロンガスを、フロン回収装置で回収ボンベへ抜き取ります。

これが、、、外気温が低いため、12kg回収するのに3時間掛かりました(>_<)

故障しているコンプレッサーを外すため、基板やファンなどを取外していきます。

ツインなので2台乗ってますが、これまたやりにくい奥側のコンプレッサーを取替えます。

悪戦苦闘しながら、何とか撤去。。。


新旧交代です。
コンプレッサーはいろいろ事情があり、オーナー様支給品です。

手前が新しいコンプレッサー。
小型ですが、ルームエアコンの室外機くらいの重さがあるんです(>_<)

コンプレッサーをセットして、配管を溶接していきます。

屋上なので風が強く、溶接にも時間が掛かりました。。。

溶接作業が終わると窒素ガスを機器に充填し、圧力を掛けて漏れがないか確認します。

いわゆる気密試験です。

漏れがないことを確認して、真空引き開始。

配管内部を真空に近付けて、内部を真空乾燥させます。

真空引きが完了すると、午前中回収したフロンガスを再充填します。

これまた気温が低いので、ボンベを温めながら充填していきます。

後は試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

辺りが暗くなってしまいました。。。
あ、ステッカーが貼ってあるのに気付きました?

アベ冷熱技研では、「フロンの見える化」に賛同し活動をさせていただいております。

詳しくは↓
[emoji:v-109]「フロンの見える化」:フロン回収推進産業協議会

ステッカーは、お客様にご説明しご了承いただいて貼り付けます。

アベ冷熱技研は「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工で、環境に配慮した施工・修理を心掛けています。
お気軽にご相談ください。

2 件のコメント:

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    管理人さんはコンプ入れ替えの際、室外機の液側サービスポートの下に
    フィルタドライヤ入れてますか?再故障率がすごく下がりますよ。

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  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    63Hさん、今年もよろしくお願いいたします。
    ご指摘ありがとうございます。
    フィルタドライヤ入れるとコンタミ対策にいいのは知ってます。
    メーカーに修理依頼すると、かならず付いてますよね。
    今回の修理は、コンプレッサーが焼けていた訳ではないので付けていません。
    溶接作業時も、管内に窒素ガスを充満させて行ったので、スラッジの発生原因はできるだけ抑えてあります。
    付けるに越した事はないと思いますが、何分予算の都合もありましたので。。。(^_^;)

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